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帝王賞

  • 2013年06月25日(火) 18時00分
 中央勢6頭はいずれもGI(JpnI)勝ちがあり、このうち2000mの流れは合わなそうなテスタマッタ以外はどの馬が勝ってもおかしくないメンバー。

 そのなかで本命はローマンレジェンドとした。昨年の東京大賞典では、ハタノヴァンクール、ワンダーアキュートの追撃を振り切り、底力を見せた。前走かしわ記念は完敗の3着だったが、これは休み明けに加えて初めてのマイル戦。ここに向けてのひと叩きとも考えられ、今回は万全の仕上げで出走してくるだろう。

 ワンダーアキュートは今回4か月ぶりの休み明けだが、JBCクラシック圧勝のときも休み明けだった。一昨年の東京大賞典でスマートファルコンをハナ差まで追い詰めたレースはいまだ鮮烈で、そのスマートファルコンや、フリオーソ、トランセンドら、一世代前の厳しいペースで引っ張るレースの経験は大きい。

 ホッコータルマエは、佐賀記念から4連勝でかしわ記念を制したように、充実度ではナンバー1。過去の傾向から前走かしわ記念組の活躍が目立つというローテーション的にもプラス。

 ハタノヴァンクールは、前走平安Sは道中追いどおしで末脚不発の5着。川崎記念のようにゆったりした流れで楽に好位を追走できれば圧勝まであっておかしくない。ただ展開に左右される面があるため評価を落とした。

 ニホンピロアワーズは、ここ2走のGIIIではともに59キロを背負っても崩れることなく連対を確保。地方のダートグレードでも3勝を挙げているが、今回のこのメンバーに入って自分の流れに持ち込めるかどうか。

 テスタマッタは、昨年のブリーダーズゴールドC、JBCクラシック、そして今年のかしわ記念などでは折り合いを欠いて力を出し切れなかった。それがぴったりハマったのが、前が競り合ってハイペースになった前走のさきたま杯。折り合いがつくような流れになれば上位争いも。

◎ローマンレジェンド
◯ワンダーアキュート
▲ホッコータルマエ
△ハタノヴァンクール
△ニホンピロアワーズ
△テスタマッタ

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1964年生まれ。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』解説。NAR公式サイト『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』等で記事を執筆。ドバイ、ブリーダーズC、シンガポール、香港などの国際レースにも毎年足を運ぶ。

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