中央所属馬の重賞勝ち馬がオーバルスプリントのダイショウジェットのみというメンバー。そのダイショウジェットの57.5キロがトップハンデで、微妙なハンデがついた。
実績的には57キロのガンジスが最上位。武蔵野S、根岸Sでともに僅差の2着があり、前走プロキオンSは6着だが、アドマイヤロイヤルのレコード勝ちからコンマ4秒差。2着セイクリムズン、3着ダノンカモン、5着シルクフォーチュンら、ダートグレードの常連ともほとんど差がなかった。ダート1400mを中心に使われてはいるが、中央の広い馬場しか経験がなため絶対の中心というわけでもない。
サマリーズは、3歳牝馬とはいえ地方馬と同じ最軽量の52キロ。ユニコーンSは54キロで逃げて失速したが、前走スパーキングレディーCは52キロでメーデイアに1馬身差2着と食い下がった。古馬相手でも勝負になる。
ダイショウジェットは10歳でもまだまだ元気。中央の流れはまったく合わないが、地方のコーナーを4つまわる1400m戦では好走する。今年の黒船賞でもセイクリムズンにクビ差2着と善戦し、ティアップワイルドには先着した。好位についていければあっと言わせる場面もあるかもしれない。
中央勢の中では近走やや不振なのがエーシンウェズン。昨年12月にはカペラSでシルクフォーチュンと一緒に伸びて惜しい2着があったが、今年は3戦して根岸Sでの5着が最高という成績。とはいえ鞍上が地元ともいえる川田騎手(父が佐賀の川田孝好調教師)で、一昨年スーニで好騎乗を見せているだけに、軽視はできない。
中央勢に重賞勝ち馬がダイショウジェットのみというメンバーでハンデ戦なら地方馬にも出番はありそう。メトロノースは中央準オープンから転入して4着のあと3連勝中。実力比較では中央のオープン馬にはやや劣るが、3連勝の走りを見れば、52キロというハンデと地の利で埋められない差ではない。3年前3着だったマンオブパーサー以来の地元馬の馬券圏内もあるかもしれない。
コスモワッチミーは、昨年の兵庫ゴールドトロフィーで51キロで惜しい4着があり、黒船賞は56キロで4着だった。52キロなら同じように見せ場をつくれそう。
◎ガンジス
○サマリーズ
▲ダイショウジェット
△エーシンウェズン
△メトロノース
△コスモワッチミー