まだ暗闇に包まれていた水曜の午前4時34分。国枝厩舎に足を運んでみると、いつもならデンと収まっている師の車がガレージにない。あらかじめ予定を聞いていたわけではないが、即座に「やはりな」という気持ちになった。
今週日曜の函館8R(古馬500万下、ダ1700メートル)に出走するレッドガナドーラ(牝4)の追い切りを見に北の地へ飛んだのだろう。7月13日の函館9Rでレース直前に放馬して大差負けを喫した馬。翌週の師の激高ぶりは当コラムで記した通りだ。
「下級条件だから大ごとにはならなかったけど、GIなどで人気馬が放馬して出走、そして大敗したら競馬ファンは憤りを感じるに違いない。そんな時のためにも直前のアクシデントに対する適切なマニュアルを作っておくべき」と先週は話していた。
放馬の影響で失速したのか、そもそも走れる状態ではなかったのか。明確な敗因を見いだしにくいケースだが、ファンの競馬離れにつながるような事態は避けたいところ。クオリティーに疑いのある商品は勇気を持って回収するべきだ。
管理責任者としての能力に疑いがかけられた形の師としては今回、好走させて名誉を挽回したいだろう。万が一、再び惨敗するようなら“走れる状態ではなかった”となるのだから…。当事者だけでなく馬券野郎まで緊張が走って仕方がない。
とりあえず、当方にできることは人気が落ちるはずの「ガナドーラ馬券」を買って前走の負け分を取り返すこと。名誉挽回ならぬ資産回復したいと願う馬券野郎である。
(美浦の馬券野郎・虎石晃)
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