「一昔前は、ちょっとぐらいの骨折では休むわけにはいかなかった時代。俺がジョッキーをやっていたときは何か月も競馬に乗らなかったことはなかったけど、浩輝のことは何の心配もしていないよ。これまで乗馬苑などで馬にはまたがってきているんだし、そもそも何年もジョッキーをやってきたんだから。あとは速度の感覚と勝負勘を取り戻すだけ」(伊藤正調教師)
28日、久々に後藤浩輝が美浦トレセンでの騎乗を再開した。「まさか最初から追い切りに乗せてもらえるとは思っていなかった」と言うように、通常は“まずは乗り運動から”が常道だが、かつての師匠、伊藤正師が指令したのはウルフキングボーイの坂路追い。少しのミスも許されない崖っ縁の3歳未勝利馬を託したあたりに、師の信頼度の大きさが分かるというものだ。
実際、追い切り前に師がイメージしていた通りの併せ馬(4ハロン53.4秒)。ラストはかなり馬体を接近させていたように、うまくコントロールできていると感じた。復帰への大きな一歩を踏み出せたのも、ジョッキー経験者ながら彼のことを誰よりも理解している師の存在は大きかろう。復帰後に伊藤正厩舎の馬に乗ってきたときは、ことさら注意を払いたい。
なんでも馬券話につなげたい馬券野郎が今週狙っているのが、ウルフの次に追い切りに乗ったリアリーラヴユー(日曜新潟9R=村上特別に出走予定)。「いい動き。今日の調教が好結果につながるはず」と自信満々の?後藤。鞍上は戸崎圭だが、この馬の勝利が彼の華々しい復帰を後押しすると信じて“がんばれ馬券”を買うつもりだ。
(美浦の馬券野郎・虎石晃)
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