佐賀・サマーチャンピオンの1〜3着、5着馬が出走してきた。1番人気で2着に敗れたガンジスは、向正面で一気にエーシンウェズンにまくられ出し抜けを食らった形。最後まで差を詰められず2着に敗れた。今回はその巻き返しに期待したい。サマーチャンピオンはハンデ戦でエーシンウェズンより1キロ重い57キロだったのが、今回はグレード別定でエーシンウェズンより1キロ軽く、しかも前回より3キロも軽い54キロはきわめて有利。浦和のダートグレードで6勝を挙げている岩田騎手への乗り替わりも心強い。

　タイセイレジェンドの前走クラスターCは、ドバイ以来の休み明けに加え59キロを背負って強気に2番手を進み、盛岡の坂でもバテることなくラブミーチャンに3/4馬身差で2着に粘った。今回は叩き2戦目。距離が200m伸び、コーナーを4つ回るコースで、道中息が入れられる展開なら、前回のように無理にスタートから行く必要もない。ほかの中央馬がGIII勝ちまでというメンバーなら勝つチャンスも十分。

　ナイキマドリードは、浦和の1400mは得意コース。さきたま杯には3回出走して1、2、3着、中央との交流となってからのオーバルスプリントでも一昨年4着と、中央馬相手でも馬券圏内を外したのは1度だけ。今年5月のさきたま杯は3着だったが、直線単独先頭で、交わされたのがテスタマッタ、セイクリムズンというメンバーなら、今回のほうが楽にレースができそう。ただ今回は、惨敗だった京成盃グランドマイラーズ以来3カ月ぶりの実戦というのが心配ではある。

　エーシンウェズンの前走サマーチャンピオンは、向正面で早めに行ききってしまったという川田騎手の好騎乗が目立った。今回はマークもきつくなるだろうし、引き続きスタートが課題。

　セイントメモリーは4連勝中で、京成盃グランドマイラーズから重賞も連勝。前走サンタアニタトロフィーはトップハンデ57kgで直線他馬を子供扱いというレースぶりなら、いきなり中央馬相手でも勝負になるかもしれない。あとは初めての浦和コースをどう乗るか。

　ダイショウジェットは、一昨年のこのレースが唯一の重賞タイトル。それ以来勝ち星がないとはいえ、ここ1年だけでもダートグレードで2着が3回と、10歳でも衰えた様子はない。得意の末脚を生かす展開になれば上位食い込みも。

◎ガンジス
◯タイセイレジェンド
▲ナイキマドリード
△エーシンウェズン
△セイントメモリー
△ダイショウジェット