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日本テレビ盃

  • 2013年09月22日(日) 18時00分
 昨年はソリタリーキングが1番人気にこたえての勝利。休みを挟みながらも3連勝で本格化と思われた。そしてJBCクラシックでは兄ヴァーミリアンとの兄弟制覇かと期待されたが、しかしその後は低迷。それでも前走マーキュリーCでは積極策の2番手追走から後続を完封し、昨年のこのレース以来の勝利となった。これまでの戦績を見ると、好不調の波が長い周期で続くタイプで、マーキュリーCから好調の周期に入ったと見て連覇に期待。

 ワンダーアキュートは昨年のJBCクラシックでは強い勝ち方を見せたが、その後は勝ち星なし。とはいえ、GI/JpnIのみを使われ2着3着と崩れることもない。さすがにスマートファルコンやトランセンドなど近年のダート最強といってもいい世代と戦ってきただけのことはある。昨年のJBCクラシックが5か月半ぶりの実戦だっただけに休養明けも問題なく、2番手評価だが当然勝ってもおかしくはない。

 地方馬で唯一レースに参加できそうなのはトーセンアドミラルだけだろうか。フリオーソは引退しても、地元のこうした大レースにそれなりの馬を出走させてくるところなどはさすが川島正行厩舎だ。この連勝で調子は上がってきている。中央時代は昨年のマーチSでの4着が最高という成績で、勝ちきるにはやや壁が高いが、馬券圏内は十分狙える。

 ランフォルセは昨年のダイオライト記念でワンダーアキュート、フリオーソとハイペースでの死闘を繰り広げ粘り込んだが、残念ながらそれ以降1年半も勝ち星から遠ざかっている。前走ブリーダーズゴールドCはやや離されたが、その前のマーキュリーCでは着順こそ5着だが、勝ったソリタリーキングからコンマ4秒差。衰えたという感じでもなく、地方のダートグレードならどこかで穴をあける可能性はある。

 ダイショウジェットの前走オーバルスプリントは、地方の1400mという得意の舞台ながら掲示板にも届かず6着。昨年のこのレースは4着で、その後マイルチャンピオンシップ南部杯で2着と好走した。中央の1、2頭が崩れて展開が向けば連下に食い込むチャンスはあるかもしれない。

◎ソリタリーキング
○ワンダーアキュート
▲トーセンアドミラル
△ランフォルセ
△ダイショウジェット

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1964年生まれ。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』解説。NAR公式サイト『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』等で記事を執筆。ドバイ、ブリーダーズC、シンガポール、香港などの国際レースにも毎年足を運ぶ。

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