ラブミーチャンの回避は残念だが、川崎のハードデイズナイトに期待してみたい。前走アフター5スター賞は、初めての古馬との対戦にもかかわらず、控えて3番手追走から直線抜け出し後続を寄せ付けず、圧勝といってもいいレース内容だった。斤量が50キロから今回2キロ増の52キロになるのがどうかだが、1分11秒5という勝ちタイムや、レースのラップを見ても東京盃でも通用しそうなスピードはある。ダートの短距離戦というと中央馬がスピードで圧倒しそうな印象があるが、東京盃の過去5年の連対馬10頭中5頭が地方馬と、近年でも互角の勝負。ラブミーチャン以外にもかなり健闘している。特にアフター5スター賞が1200mで行われるようになった2003年以降の10年(スタンド工事により1190mで行われた年も含む)の勝ち馬でも、03年のハタノアドニスが東京盃も制しているのをはじめ、05年のロッキーアピール、08年のディープサマー、10年のヤサカファインらが東京盃でも2着もしくは3着と馬券にからむ好走を見せている。
人気になるのは、昨年ラブミーチャンの2着だったタイセイレジェンドだろうか。ドバイ帰りの復帰戦となったクラスターC、続く前走オーバルスプリントと2着だったが、両レースとも59キロで、他の上位馬よりも4〜5キロ背負わされていた。今回、ハードデイズナイトとの6キロ差はともかく、他の中央馬とは0〜2キロ差に縮まるのは、この馬にとってはかなり楽になる。
テスタマッタは3歳時以来のダート1200m戦。近頃は、ゆったり流れる地方のマイル以上では折り合いを欠いて力を発揮できずというレースが目立つが、出遅れて最後方からとなったさきたま杯はスムーズな追走で久々に強いレースを見せた。1200mでも前が速くなれば、大井の長い直線で昨年のフェブラリーSのような直線一気という場面も考えられる。
アドマイヤサガスはダートのオープンを2勝。地方も1200mも初めてなのがどうか。セレスハント、ティアップワイルドは、実績からもJpnIIレベルになると展開が向いて連下争いまで。
◎ハードデイズナイト
◯タイセイレジェンド
▲テスタマッタ
△アドマイヤサガス
△セレスハント
△ティアップワイルド