JBCを前にラブミーチャンの引退発表はなんとも残念だった。とはいえ軽い骨折で、無事に母になれるということでは安心した。
昨年はJBCクラシックに出走して差のある5着だったテスタマッタが、今年はスプリントに出走してきた。最近ではマイル以上では道中行きたがって持てる力を発揮できないというレースが続いていた。しかし1400m以下になれば追走もスムーズで、さきたま杯ではセイクリムズンを半馬身差で封じて勝利。東京盃も2着と好走した。もともとマイルや2000mで力を発揮していただけにスタミナはあり、1400mならタイセイレジェンドを逆転できると見る。
JBCスプリント連覇を狙うのがタイセイレジェンド。クラスターC、オーバルスプリントの2着は59キロという斤量がすべて。それでも2着は、ここへ向けてということではむしろ評価できる。東京盃を58キロで快勝し、今回定量57キロは、この馬にとってはかなり楽になるはず。出遅れて包まれることでもなければ、1コーナーまで距離がないこのコースで1番枠は有利だ。
南部杯で1年ぶりの勝利を挙げたエスポワールシチーがスプリントを狙ってきた。1年ぶりの勝利といっても、フェブラリーS、かしわ記念では2着と、トップレベルで好走を続けている。1400mはダートでは初めてとなるが、コーナーを4つ回るコースなら道中で息も入り対応できそう。ただ大外枠は好位をとるには厳しいかもしれない。
セイクリムズンは重賞8勝だが、そのうち7勝がGIII(JpnIII)。JpnIとなるとちょっとカベがあるのかもしれない。
セイントメモリーは、オーバルスプリントではタイセイレジェンドに並びかけられながらも振り切っての完勝。目下5連勝中。今回はさらに高いステージでの争いになるだけに、どこまで食い下がれるか。
ドリームバレンチノは、芝の短距離ではトップクラスのスピードがあることは間違いないが、初めてのダートがどうかに尽きる。しかも地方の小回りだ。芝からの挑戦では、一昨年ダッシャーゴーゴーが、スーニ、セイクリムズンに続く3着に入った。しかしそのときは直線の長い大井コース。当時よりダート短距離路線のレベルも上がっていると思われ無印とした。
◎テスタマッタ
◯タイセイレジェンド
▲エスポワールシチー
△セイクリムズン
△セイントメモリー