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JBCクラシック

  • 2013年11月03日(日) 18時00分
 中央5頭のうち4頭にGI/JpnI勝ちがあり、唯一GI/JpnIのタイトルがないソリタリーキングもダートグレード3勝の実績。対して地方馬は、エーシンクリアーが中央に在籍していた3歳時に兵庫チャンピオンシップJpnIIを勝っているのみ。そのほか地方馬にはダートグレードで2着3着という実績馬がいるものの、さすがにこのメンバーに入ってはいかにも厳しい。

 中央5頭で順番をつけるのは難しいが、連覇のかかるワンダーアキュートが本命。昨年は5カ月半ぶりの実戦であっと驚く圧勝となったが、今年は日本テレビ盃でソリタリーキングを下して臨む。輸送による馬体重の変動が激しい馬だが、使い込まれれば安定するという。今年は舞台が金沢で、栗東からの輸送ならそれほど遠くない。過去、JBCクラシックの勝ち馬は、第1回のレギュラーメンバーを除き、いずれも2連覇か3連覇。そして武豊騎手は5連覇を含め6勝というデータも後押しになるかもしれない。

 ホッコータルマエは、秋初戦となった南部杯はエスポワールシチーの後藤騎手の好騎乗もあって2着に敗れたが、帝王賞の真っ向勝負でニホンピロアワーズ、ワンダーアキュート、ハタノヴァンクールらをまとめて負かしたという経験は大きい。

 クリソライトは、ジャパンダートダービーの7馬身差から4カ月ぶりの実戦で古馬一線級との対戦でどうか。ノーザンファームしがらきから帰厩して、すでに坂路で乗り込まれているもよう。古馬との斤量2キロ差を生かせばチャンスもありそう。

 ソリタリーキングの昨年のJBCは、日本テレビ盃まで3連勝で調子を上げて臨んだものの離された4着。今年の日本テレビ盃ではワンダーアキュートに屈したとはいえ、わずかクビ差。さらなる上積みがあれば昨年以上の着順は狙える。

 ハタノヴァンクールは、今年は川崎記念とブリーダーズゴールドCを制しているものの、いずれも好位を楽に追走できる流れだった。帝王賞の1、3着馬がいるメンバーではそうした楽な流れになるとは思えず、この馬には展開的にきびしそう。

◎ワンダーアキュート
◯ホッコータルマエ
▲クリソライト
△ソリタリーキング
△ハタノヴァンクール

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1964年生まれ。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』解説。NAR公式サイト『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』等で記事を執筆。ドバイ、ブリーダーズC、シンガポール、香港などの国際レースにも毎年足を運ぶ。

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