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◆展開的に有利なシビルウォー

　登録の段階では地元南関東所属馬にも、出てくれば△をつけようかと思っていた馬がいたものの、どうやらそれらは翌週の勝島王冠にまわるようだ。結局南関東からの出走は4頭。実績ではマグニフィカだが、昨年の日本テレビ盃で逃げて3着と好走して以降、南関東同士でも1秒以上の差をつけられての負けが続いている。しかもJpnI(ジャパンダートダービー)勝ちがあるため58キロはいかにも厳しい。見どころは、エーシンモアオバーより内枠に入っただけに、ハナを叩きに行くのかどうか。

　前が競り合えば展開的に有利なのはシビルウォーだ。白山大賞典では逃げ切ったエーシンモアオバーに半馬身＋ハナ差に迫ったまで。脚質的に小回りの浦和コースは不利なように思えるが、早めにまくりきればそのまま押し切るシーンも考えられる。

　エーシンモアオバーの前走、白山大賞典での岩田騎手は見事なペース配分だった。1周目のスタンド前まではスローだったが、1コーナー手前でシビルウォーが進出してきたところからペースアップ。後続になし崩し的に脚を使わせて逃げ切った。同じようにマイペースなら逃げ切りもあるが、内にいるマグニフィカとの逃げ争いがどうなるか。

　ランフォルセは昨年1番人気に支持されたものの、ゴール前伸び切れずに3着。3走前のマーキュリーCも勝ったソリタリーキングからコンマ4秒差の5着だが、ゴール前で息切れした感じだった。その後の2戦はやや差をつけられての3着で、今回も勝ちきるまではどうか。

　ダイショウジェットは今年3月の黒船賞でセイクリムズンにクビ差の2着があったが、それ以降は4着が最高という成績。前が競り合って末脚を生かせる展開になればチャンスはあるかもしれないが、実際に勝負になるのはほぼ中央の4頭というメンバーで、競り合って無謀なハイペースという可能性は少ないような気がする。

◎シビルウォー
◯エーシンモアオバー
▲ランフォルセ
△ダイショウジェット