今月のキシュトーーク! は、松山弘平騎手と川須栄彦騎手による『栗東トレセン案内&厩舎探訪』! トレセン内の施設や設備を紹介すると同時に、それぞれに懇意にしている厩舎にお邪魔し、いつも頑張ってくれているお馬さんたちに会いに行きます。第1回目となる今回は、調教スタンドとプールを中心にご案内。ふたりの弾けっぷりにもご注目あれ!
(取材・文/不破由妃子)
11月某日、午前10時過ぎ。栗東トレセンに取材班が到着!門を入ると一気に視界が開け、左右にズラリと並ぶ厩舎群が目に飛び込んでくる
調教を終え、上がり運動(クールダウン)をする馬たち
栗東トレーニングセンターには、凱門(正門)と倉見門(第二通用門)というふたつの入場口があり、この日は倉見門から場内へ。門を入ると、写真のように一気に視界が開け、左右にズラリと並ぶ厩舎群が目に飛び込んでくる。松山騎手&川須騎手とは、調教スタンドで待ち合わせ。この一本道の突き当たりだ。
時速は20キロに制限されている
約150万平方メートルという広大な敷地を有する栗東トレセン。自転車、原チャリ、車と移動手段は人それぞれだが、時速は20キロに制限されている。
馬優先主義!
もちろん「馬優先」主義。
調教スタンドに到着
待ち合わせ場所の調教スタンドに到着!練習用のゲート
調教スタンド前には練習用のゲートが設置されており、4番→3番→2番→1番と数字が小さくなるにつれ、ゲート内の横幅が狭くなっている。ゲートが苦手な馬たちを、徐々に慣れさせていくためだ。
そこへ松山騎手&川須騎手登場!松山騎手&川須騎手登場!
そんな神聖な(?)ゲートで、現れるなりこのポージング! 前置きが長くなったが、松山騎手と川須騎手の『トレセン案内&厩舎探訪』、いよいよゲートインである。
──今日はよろしくお願いします。
松山・川須 よろしくお願いします!
松山 今回の企画は写真がメインなんですよね?
川須 いい画をたくさんご提供しますよ(笑)。
──さっそくですが、調教スタンドがふたつありますが、どう違うんですか?
松山 ん〜、どう違うんだろう?
川須 ほとんどのジョッキーは、大きいスタンド(待ち合わせしたほうのスタンド)のほうにいますよね。
松山 向こうの小さいほうのスタンドにも行ってみましょうか。
ふたりの先導でスタンドへ
ふたりの先導で小さいほうのスタンドへ(写真右奥)。
──コースを左回りで使用するか、右回りで使用するかによって、調教スタンドを使い分けていると聞いたことがありますが、調教師の先生も含め、みなさんいつも決まったほうにいらっしゃいますよね?
川須 そうですね。好きなほうにいるというか。火曜日と日曜日以外は、右回りですしね。
──スタンド内では食事もできるとか。オススメのメニューは?
川須 カレーうどん、天ぷらそば、麺固め!
もうひとつの調教スタンド
もうひとつの調教スタンドに到着!スタンドのコース側はガラス張り
坂路モニターも設置されている
どちらのスタンドもコース側はガラス張りになっており、調教師やトラックマンたちが各馬の動きに目を光らせている。「安達先生、佐々木晶三先生、西園先生などは、いつもここから調教をご覧になっています」(松山)。
やってきたのは、競走馬のプール!
やってきたのは、競走馬のプール! 水深3m、1周約50mの円形プールのほか、直線プールと馴致用プールがあります。
──ジョッキーは、ほとんどプールにはこないですよね。
川須 ほとんどこないですね。所属しているジョッキーは、初めてプールに連れて行く馬の付き添いできたりするみたいですけど。松山先輩、せっかくだから泳ぎましょ!
松山 ……アホ。
本当に飛び込みそうでコワイ…
ご覧の通り、プール(円形)の横幅は馬1頭分程度。このふたり、本当に飛び込みそうでコワイ…(笑)。
松山 じつは今、このプールを管理されている方は、乗馬センターで僕を育ててくださった方なんです。恩師ですね。
川須 そうなんですね。松山先輩、すごく親しそうにしていたから、不思議に思ってました。
松山 かれこれ小学校5、6年のころからのお付き合いで。僕ね、その先生がいなかったら、おそらくジョッキーになってないと思う。
各自で馬糞を掃除するのがルール
プールの洗い場では、各自で馬糞を掃除するのがルール。ふたりの小芝居をご覧ください(笑)。
【次回のキシュトーーク! は?】
次回はいよいよ厩舎探訪へ。期待の新馬や過去に勝利を挙げたことがある馬など、愛着のあるお馬さんたちに会いに、加用厩舎、小崎厩舎、池添厩舎にお邪魔します!