浦和記念はジャパンCダートの、そしてこの名古屋グランプリは東京大賞典の、それぞれ裏路線的なレースとなっているが、今年は浦和記念上位3頭がそのまま出走してきた。裏的なことはデータ的にも見て取れて、過去5年の3着以内馬15頭中6頭が前走ジャパンCダートに出走していたのだが、そのうち5頭が9着以下と、負け組の好走が目立つ。
今回は、そのジャパンCダートを惨敗してきたナイスミーチューを狙ってみたい。惨敗といっても着順が12着なだけで、勝ち馬との差は1秒3。ひとつ前の11着が今年フェブラリーSを制したグレープブランデーで、13着が昨年の東京大賞典を制したローマンレジェンド。その着順をもって、それらGI/JpnI勝ち馬と同等の実力とはいえないが、平安Sではニホンピロアワーズに半馬身差の2着があるなどGI級の馬たちとも上位を争っている。ダートでは2000mまでしか使われていないが、そのダート2000mでは3戦2勝2着1回。中団・後方から直線勝負という脚質から距離が伸びてさらにという可能性はある。地方は初めてだが、鞍上の小牧太騎手は、08、10年にワンダースピードでこのレースを制している。
エーシンモアオバーは、白山大賞典でハタノヴァンクール、シビルウォーというこの路線の常連を完封。しかし続く前走の浦和記念は、1、2着の争いから離されての3着。マグニフィカにハナを叩かれたことがあったかどうか。一昨年2着、昨年勝利のほか、今年の名古屋大賞典でも2着と、得意の舞台だが、やはりハナを主張するであろうトウショウフリークとの兼ね合いがどうか。
シビルウォーが活躍するのは夏から秋にかけて。年齢的なこともあり、最近ではかつてのようなロングスパートでのキレも見られないだけに、あまり積極的には狙いづらい。
地元期待はサイモンロード。春にはかきつばた記念で3着があり、前走地方同士の東海菊花賞は他馬を子供扱いにしての楽勝。距離延長がどうかだが、ダートグレードのタイトルを狙える力はある。
トウショウフリークは、5カ月の休み明けに加え、重賞ではやや苦戦という実力。このメンバーに入ってどうか。
ランフォルセは、浦和記念のときはたしかにデキもよかったが、エーシンモアオバーの凡走もあり、展開に助けられた面も。勝ち負けまではどうだろう。
◎ナイスミーチュー
◯エーシンモアオバー
▲シビルウォー
△サイモンロード
△トウショウフリーク
△ランフォルセ