中央馬は59キロと57キロが2頭ずつに対して、地方馬は52キロか51キロと、ハンデ戦とはいえ極端なハンデとなった。しかし過去5年の連対馬はすべて56キロ以上を背負っていて、地方馬は08年に地元兵庫のアルドラゴンの2着があったのみ。そのアルドラゴンにしても中央オープンからの移籍馬だった。それだけ実力が開いてしまっているという状況では、このハンデ差もしかたないか。
中心はドリームバレンチノ。JBCスプリントは初ダートに疑問符をつけざるをえなかったが、まったく問題なく、地方の小回りコースもこなして2着。3〜4コーナーで内に潜り込んでラチ沿いから抜けてきたというミルコ・デムーロ騎手の好騎乗もあったが、今回園田コースで岩田騎手ならさらに期待せざるをえない。
エーシントップは初ダートとなった前走霜月Sの勝ち方が強かった。好スタートから内の4番手に控え、直線で追い出されると残り100mあたりで先頭に立って押し切った。3歳ながら古馬相手に56キロでの勝利。そして今回1キロ増えるだけの57キロなら、同じように力を発揮するはず。あとは小回りの園田コースがどうか。
園田FCスプリントでは目の覚めるような差し切りを見せたエプソムアーロンが51キロで出走。前走高知のA級戦楽勝は当然として、前々走笠松グランプリは着順こそ4着だったものの、ダートグレードで記録されたコースレコードにコンマ4秒差だった。軽量を生かせばチャンスはある。
連覇を狙うティアップワイルドだが、どうにも近走のレースぶりが冴えない。たしかに昨年も58.5キロで勝っていて、今年は0.5キロ重くなっただけだが、◎◯の中央2頭の前走のレースぶりを見れば、いかにも分が悪い。
ウルトラカイザーは、前走船橋のオープンでエミーズパラダイスと叩き合って半馬身差の2着。ダートでは13戦11勝で着外なしと、底を見せていない怖さはある。
コスモワッチミーは、昨年は51キロでオオエライジンとの3着争いに競り負けての4着。今年は1キロ重い52キロだが、中央のティアップワイルド、ダイショウジェットの2頭が近走いまひとつという成績なら、今年も3着争いという可能性は十分に考えられる。
◎ドリームバレンチノ
◯エーシントップ
▲エプソムアーロン
△ティアップワイルド
△ウルトラカイザー
△コスモワッチミー