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東京大賞典

  • 2013年12月28日(土) 18時00分
 10頭立てと少頭数な上に、中央枠6頭も埋まらず。勝負になるのはGI/JpnI勝ちのある4頭だが、その順位付けは難しい。

 ワンダーアキュートは4年連続の出走。前走ジャパンCダートは直線先頭に立っていたホッコータルマエを目標に追い出して、測ったようにとらえたが、その前にはベルシャザールがいた。エスポワールシチーが引退してダート路線は世代交代がかなり進んだが、7歳のワンダーアキュートはまだしぶとく残っている。昨年のJBCクラシックを制して以降も3着以内を外さず、負けても勝ち馬からはコンマ6秒差以内と、衰えはない。

 安定したレースぶりではホッコータルマエも同様。昨年のジャパンダートダービー5着以降は13戦連続で3着以内。特に地方の馬場に限ると、今年勝てなかったのは南部杯での2着のみ。ジャパンCダートは3着だったとはいえ、直線を向いて早めに先頭に立って他馬に目標にされ、わずかにクビ+1/2馬身差。来年予定されているドバイ遠征へ向けても勝っておきたいところ。

 連覇がかかるローマンレジェンドだが、今年ここまで3着が最高という成績。昨年の東京大賞典より2秒9も勝ちタイムが速かった帝王賞は直線で失速。スピード決着になると注文がつく。

 ニホンピロアワーズは、帝王賞以来となったジャパンCダートではホッコータルマエの外をぴたりと追走しながら直線伸びを欠いて5着。叩き2戦目となる今回、上積みがあれば。

 地方勢で唯一期待できるのはプレティオラス。前々走東京記念では直線大外一気を決めて復活をアピールした。ただダートグレードでの実績がなく、上記4頭が相手ではいかにも厳しい。時計のかかる決着になったときに、上記4頭の一角を崩せるかどうか。

◎ワンダーアキュート
◯ホッコータルマエ
▲ローマンレジェンド
△ニホンピロアワーズ
△プレティオラス

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1964年生まれ。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』解説。NAR公式サイト『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』等で記事を執筆。ドバイ、ブリーダーズC、シンガポール、香港などの国際レースにも毎年足を運ぶ。

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