昨年、牝馬のダートグレード戦線で快進撃を続けたメーデイアは、目標としていたJBCレディスクラシックを勝ったあと、ジャパンCダートやフェブラリーSを目指すとしていた。しかしやはり牡馬一線級の壁は厚く、すでに決定している今春の繁殖入りを前に、ここでもうひと花というところだろう。

　しかし地方初出走のワイルドフラッパーが強力だ。前走フェアウェルSでは、直線を向いて先頭に立ち、ジェベルムーサに交わされて3馬身差の2着だったものの、これは相手が悪すぎた。3着がダート重賞常連のナムラタイタンで、牡馬とのオープンで互角の勝負。牝馬同士なら、今後はメーデイアと同じような活躍も期待できそう。

　メーデイアは常に2、3番手の好位から前をとらえてという強いレースをしているが、今回はおそらく前に行くであろうワイルドフラッパーをどこでつかまえに行くか。ただそのワイルドフラッパーより2キロ重く、しかも初めて背負う57キロは、大井の長い直線での追い比べとなると厳しいように思う。

　アムールポエジーは関東オークス以来勝ち星がないが、その関東オークスほどの力は出せていない。初勝利が6戦目というのも、気性的な難しさがあってのこと。何かきっかけがあれば、再び驚くような強さをどこかで見せるはず。

　メーデイアのいないクイーン賞でようやく初タイトルとなったアクティビューティだが、再びメーデイアのみならず、今度はワイルドフラッパーも相手では少々厳しい。

　カラフルデイズは、芝から久々にダートに戻ったクイーン賞がアクティビューティの3着。ダート2戦目での上積みはあるかもしれない。

　カイカヨソウは、クイーン賞で初めて掲示板を外す6着。アクティビューティからは8馬身ほども離されたが、それが実力ではないはず。巻き返しに期待。

◎ワイルドフラッパー
◯メーデイア
▲アムールポエジー
△アクティビューティ
△カラフルデイズ
△カイカヨソウ