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川崎記念

  • 2014年01月28日(火) 18時00分
 ドバイ遠征を予定しているホッコータルマエがどんな勝ち方を見せるか。昨年はGI/JpnIでの4勝を含めダートグレード7勝、しかも3着を一度も外していないという実績は断然。東京大賞典では3コーナーからワンダーアキュート、ニホンピロアワーズというGI/JpnI実績馬と真っ向勝負になり、直線で振り切ったというレースぶりも圧巻だった。今回は相手関係が格段に楽になり、しかも定量戦なら、よほどのアクシデントや体調不良でもない限り負けることはないだろう。

 中央勢では唯一重賞勝ちのないトウショウフリークだが、前走名古屋グランプリは価値ある2着。エーシンモアオバーとのハナ争いがどうかと思ったが、果たして掛かり気味にエーシンモアオバーに差をつけて逃げる展開。勝ったシビルウォーには離されたものの2着に粘った。今回ほかに逃げにこだわる馬もなく、しかも中央勢ではもっとも内の3番枠に入ったことで、逃げるのは確実。折り合ってマイペースなら、粘り込んで2着という可能性は十分。

 ムスカテールは、デビューからの2連勝はダートだったが、その後は芝の中長距離のみを使われ、昨年は目黒記念をレコードで制した。末脚勝負で結果を残しているだけに、初めての地方のダートでその持ち味が生かせるかどうか。スローの好位を追走して、ダートさえこなせれば、直線での追い比べに加わる可能性はある。

 ランフォルセは、前々走の浦和記念が1年8か月ぶりの勝利。ときに強敵相手に強いレースをするが、常にそういうパフォーマンスが見せられるわけでもない。前走名古屋グランプリも3〜4コーナーあたりでは勝負圏内だったが、直線では見せ場がなかった。

 フリートストリートは、連勝の勢いでエルムSまでレコードで制したときは可能性を感じさせたが、その後はさっぱり。白山大賞典でも直線失速したように、スローな流れでの追い比べという展開もこの馬には向かない。

 地元南関東勢は2頭のみ、それを含めて地方馬はいずれも8歳か9歳。中央の重賞実績馬が相手ではいかにも厳しい。

◎ホッコータルマエ
◯トウショウフリーク
▲ムスカテール
△ランフォルセ
△フリートストリート

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1964年生まれ。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』解説。NAR公式サイト『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』等で記事を執筆。ドバイ、ブリーダーズC、シンガポール、香港などの国際レースにも毎年足を運ぶ。

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