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佐賀記念

  • 2014年02月12日(水) 18時00分
 ソリタリーキングは、いずれGIタイトルもと期待された実力。有力馬が限られる地方のダートグレードではここまで6戦して3着を外したのは一昨年のJBCクラシックの4着のみ。昨年夏以降、マーキュリーCではシビルウォー、エーシンモアオバー、ランフォルセなどのJpnII勝ち馬を相手にしての勝利で、日本テレビ盃2着、JBCクラシック3着は、ともにワンダーアキュートと接戦。JRA勢はいずれも近走、持てる力を発揮できていない感じの馬ばかりというメンバーなら中心はこの馬。

 ソリタリーキングを負かす可能性があるとすればエーシンモアオバー。浦和記念、名古屋グランプリは、無理やりだったり、掛かったりで逃げる相手がいて、ともにハナをとれず、この馬にとっては厳しい展開。今回のメンバーでこの枠順ならすんなりハナを取れることはほぼ間違いなく、実績馬を封じた白山大賞典のように主導権を握って逃げ切る可能性は十分考えられる。

 地方勢の期待は兵庫からここを狙うオオエライジン。前走、川崎に遠征した報知オールスターカップは、新幹線ストップというアクシデントで急遽乗替りとなったものの見事に1番人気にこたえて勝利。ハナ差の接戦ではあったが、相変わらず単独で抜け出すと遊んでしまうクセがあってのもの。とはいえうしろから馬がくれば抜かせない強さは見せた。下原理騎手、寺嶋正勝調教師といえば、2008年にこのレースを制したチャンストウライと同じコンビ。必ずしも順調とはいえないメンバーばかりのJRA勢が相手ならチャンスはある。

 ナムラタイタンは22か月近く勝ち星がなく、ランフォルセは3走前の浦和記念が20か月ぶりの勝利。往年の力が発揮できる展開になれば馬券圏内も。

◎ソリタリーキング
○エーシンモアオバー
▲オオエライジン
△ナムラタイタン
△ランフォルセ

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1964年生まれ。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』解説。NAR公式サイト『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』等で記事を執筆。ドバイ、ブリーダーズC、シンガポール、香港などの国際レースにも毎年足を運ぶ。

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