JRA勢でも重賞勝ちのない2頭が中心だ。ワイルドフラッパーは、TCK女王盃につづいて、ここにも出走できたのはラッキーというべきだろう。地方で行われるダートグレードではJRA所属馬の出走枠は限られており、実力があってもタイミングを逸してしまえば補欠で除外ばかりということにもなりかねない。そういう意味でもワイルドフラッパー陣営は、ここはきっちりと勝っておきたいところだろう。TCK女王盃では3コーナー過ぎからメーデイアと一騎打ちとなり、2馬身半差をつけられての2着だったとはいえ、3着のカラフルデイズには5馬身差をつけた。メーデイア引退後のダート牝馬路線で中心的存在となりそうだ。
そういう意味で前走準オープン勝ちのサンビスタは紙一重で出走枠に潜り込めたのではないだろうか。補欠1番のリアライズキボンヌと3番のプリンセスジャックも、ともに準オープン勝ちまで。補欠2番のサクラプレジールは昨年デビュー2戦目でGIIIのフラワーC勝ちという実績だ。サンビスタの前走門司Sは、4番手追走から直線抜け出してという強い勝ち方。牝馬限定のダートグレードなら通用するレベルだ。ただここで賞金を加算しておかないと、次のチャンスが巡ってくるかどうか。
アムールポエジーは、関東オークスを圧勝したときは将来が期待されたが、その後の4戦は馬券にもからめず。初勝利まで時間がかかったのは、レースに集中できないなど難しい面があったため。それが解消されつつあっての未勝利から関東オークまでの3連勝だったのだが、夏を越してもそれが上向くことはなかったようだ。ただきっかけさえつかめれば能力は高いはず。今回、関東オークスと同じ川崎2100mが舞台だけに、これがそのきっかけとなるかどうか。上記2頭に人気が集中するようなら、馬券的に狙っておもしろいのはこの馬。
これが引退レースとなるクラーベセクレタだが、一昨年8月の地方重賞・スパーキングサマーC以来勝ち星がなく、連対も一昨年12月のクイーン賞での2着が最後。昨年のレディスプレリュードでは見せ場をつくっての4着で復活の手ごたえを感じさせたが、その後は南関東の重賞でもさっぱり。ここで復活というのも難しいように思う。
アクティビューティは、メーデイア不在となった昨年12月のクイーン賞で念願の重賞初制覇。◎◯の2頭に勢いがあるだけに、ここは連下争いまで。
エミーズパラダイスは、昨年のこのレースでは逃げて2着だったように、展開に恵まれば。ただ人気を集めそうな◎も先行タイプなだけに、昨年のような楽な流れにはなりそうもない。
◎ワイルドフラッパー
◯サンビスタ
▲アムールポエジー
△クラーベセクレタ
△アクティビューティ
△エミーズパラダイス