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黒船賞

  • 2014年03月17日(月) 18時00分
 ドリームバレンチノは、兵庫ゴールドトロフィーを勝った直後には、「ロードカナロアがいなくなったので、高松宮記念にも魅力がある」(加用調教師)とのことだったのだが、メンバー的に勝ち負けが計算できそうなこちらを狙ってきた。ハンデ戦の兵庫ゴールドトロフィーは59キロのトップハンデで圧勝。有力中央勢はほとんど同じようなメンバーで、今回別定57キロで出走できるのはかなり有利。あとはバルジュー騎手が砂の重い高知のコースを乗りこなせるかどうか。

 このレース3連覇がかかるのがセイクリムズン。昨年のこのレース以来勝ち星から遠ざかっているとはいえ、2着3着がほとんどで、好走はしている。ただ今回はドリームバレンチノより1キロ重い58キロでどうか。

 地元の期待がかかるのがエプソムアーロン。兵庫ゴールドトロフィーは、51キロの軽ハンデとはいえ、さすが元中央オープンのスピードを見せて2着に好走。前走オッズパークグランプリも、ダートグレード実績のあるナイキマドリードをとらえての完勝だった。今回地元に戻り、高知リーディング2位をキープしている永森大智騎手にも期するところがあるだろう。

 ダイショウジェットは、しばらく勝ち星から遠ざかっているとはいえ、昨年のこのレースではセイクリムズンにクビ差まで迫って2着。一昨年もタイム差なしの3着だった。末脚の生かせる展開になれば、上位に食い込むチャンスはある。

 ティアップワイルド、セレスハントは、ともに近走は馬券にからめずというレースが続いているが、両馬とも重賞タイトルは地方のダートグレードのみ。ヒモ荒れとして狙ってみる手はあるかもしれない。

◎ドリームバレンチノ
◯セイクリムズン
▲エプソムアーロン
△ダイショウジェット
△ティアップワイルド
△セレスハント

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1964年生まれ。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』解説。NAR公式サイト『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』等で記事を執筆。ドバイ、ブリーダーズC、シンガポール、香港などの国際レースにも毎年足を運ぶ。

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