地方で行われるダートグレードでは、GI/JpnI以外では実績馬は斤量を背負わされることが多いが、ダイオライト記念はGI/JpnI以外の古馬が出走できるダートグレードでは唯一の定量戦。それゆえGII/JpnII以上のレースを勝っている実績馬にとっては狙いやすいレース。今回はGI勝ちのニホンピロアワーズと、芝ではあるもののGII勝ちのあるムスカテールの2頭に人気が集中しそうで、その人気2頭に絞るのか、伏兵で穴を狙うのか、馬券的には悩ましい。
中心はムスカテールにした。久々のダート戦となった前走川崎記念は、ホッコータルマエを半馬身差まで追い詰めての2着。地方のダートでも能力を発揮できることを示した。目黒記念制覇や、アルゼンチン共和国杯、日経新春杯での2着など、芝でも2000mを超える距離での好走が目立ち、今回距離延長の2400mはプラスになるはず。
ニホンピロアワーズは、ジャパンCダートを勝ったときはダートの頂点を争う存在になるかと思ったが、その後のGI/JpnIではもうひと息というレースが続いている。左回りは3戦のみとサンプル数が少ないが、前々走の東海Sこそ勝ったものの、前走フェブラリーSと2年前の川崎記念で崩れているのが気になるところ。人気を裏切るのはどちらかといえば、ニホンピロアワーズのような気がする。
トウショウフリークは、武豊騎手がどんなペースで逃げるのかにかかっているといっていいだろう。ほかにハナを主張するような馬は見当たらず、強いて挙げればサミットストーンが無理に絡んでくるかどうかという程度。マイペースでの逃げはほぼ確実で、実績2頭にどこまで食い下がれるか。
ナイスミーチューは、中央のダート1700〜2000mあたりのレースでは常に追走に一杯。名古屋グランプリでも2周目の1〜2コーナーからずっと追いどおしで、それでも最後の直線は伸びを見せて惜しい3着だった。今回も2400mという距離で、ペースと展開次第で上位に食い込むチャンスはあるかもしれない。
地方勢は厳しい。昨年の羽田盃馬アウトジェネラルが上位争いに食い込めるかどうか。
◎ムスカテール
◯ニホンピロアワーズ
▲トウショウフリーク
△ナイスミーチュー
△アウトジェネラル