佐賀記念の1、2、4、5着馬が再び顔を揃えた。その佐賀記念は、上位人気5頭が5着までを占めたとはいえ、実質、中央馬と有力地方馬1〜2頭の争いだけに、3→1→4番人気という決着はやや波乱だったともいえる。勝ったランフォルセ、2着のソリタリーキングは、ともにハマれば強い勝ち方をするが、常に持てる力を発揮できるタイプではないということもあるだろう。
ここは別路線組からダノンカモンを本命にしてみた。重賞での2着がじつに6回で、重賞勝ちがないのが不思議なほど。前走フェブラリーSは着順こそ7着だが、GI/JpnI勝ち馬多数という中で、勝ち馬からコンマ7秒は好走といっていい。距離は違うが名古屋ではかきつばた記念での3着がある。この距離に実績はないものの、流れが落ち着くと思われる小回りコースなら距離にも対応できると見る。何より他の中央勢が別定57〜58キロを背負うのに対し、この馬だけ54キロは圧倒的に有利だ。
地元で敵なしのサイモンロードには、2003年のマルカセンリョウ以来の地元馬による勝利に期待がかかる。昨年はやや離された4着で、その後のかきつばた記念ではあわやという見せ場をつくっての3着。今回は2番枠からハナを主張し、エーシンモアオバーの出方次第ではあるものの、マイペースで逃げられればあっと言わせる場面もあるのではないか。
ソリタリーキングは、一昨年、オープン特別から東海S、日本テレビ盃と3連勝したときはいよいよ本格化を思わせた。しかしその後に上げた勝ち星は昨年のマーキュリーCのみ。とはいえ地方では7戦して3着以内を外したのは一昨年川崎で行われたJBCクラシックのみ。勝ちきれなくともやはり実力はあり、馬券の対象からは外せない。
オオエライジンもダートグレードを勝てそうな実力はありそうだが、その力の発揮のしどころが難しい。前走佐賀記念では向正面から早めに仕掛けると、先頭をうかがうまではよかったものの、逆に勢いがつきすぎてしまい直線で失速。最後まで馬の集中を切らさずに、持てる力を発揮できるかどうか。
エーシンモアオバーは、ここ2戦のレース内容がさっぱり。ただ同じ名古屋の名古屋グランプリをレコードで勝っているだけに見限れない。
ランフォルセは、2011年こそ3勝を挙げているが、その後は1年に1勝ずつ。地方のダートグレードでも、ダノンカモンやソリタリーキングのような安定感はなく、馬券での狙いどころが難しい。
◎ダノンカモン
◯サイモンロード
▲ソリタリーキング
△オオエライジン
△エーシンモアオバー
△ランフォルセ