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　新潟外回り2000mで行われるハンデ重賞・新潟大賞典。前走を圧勝したレッドレイヴンの初重賞制覇が期待される場面だが、そのレッドレイヴンに中日新聞杯で先着しているユールシンキング、立て直されての巻き返しが期待されるメイショウナルトなどもエントリー。出走を予定している主な有力馬は次の通り。

　レッドレイヴン(牡4、美浦・藤沢和雄厩舎)は2歳時に東京スポーツ杯2歳Sで2着に入線し、日本ダービーへも出走するなど高い素質を持った馬。今年に入ってAJCC4着、中日新聞杯6着と、重賞では共に人気で結果を出せなかったが、前走の福島民報杯では正に圧勝と言える内容でオープン特別を制覇。勢いに乗ってここで初重賞制覇に挑む。

　ユールシンギング(牡4、美浦・勢司和浩厩舎)は3歳時にセントライト記念を勝っている4歳馬。菊花賞、中山記念では結果が出なかったが、前走の中日新聞杯では先述のレッドレイヴンよりも先着して4着に入線。今のエアレーションで柔らかくなり力が要る新潟競馬場は合うだろうし、ここは上位争い必至だろう。

　メイショウナルト(セ6、栗東・武田博厩舎)はここ2走が共に14着と惨敗を喫しているが、昨夏の小倉記念を制し、オールカマーでも2着に入線した実績はここでは上位。立て直されての巻き返しが期待される。

　エクスペディション(牡7、栗東・石坂正厩舎)の前走は、直線入り口で激しくぶつけられる大きな不利を受けたもので度外視できる内容。昨夏の新潟記念で2着に入線しているようにコース相性も良いし、休み明けを叩かれた今回は上位争いに持ち込めても良いだろう。

　その他、中山金杯で2着に入線したカルドブレッサ(牡6、栗東・吉田直弘厩舎)、神戸新聞杯2着で末脚が光るマジェスティハーツ(牡4、栗東・松永昌博厩舎)、出走が叶えば最有力と言っても過言ではないタマモベストプレイ(牡4、栗東・南井克巳厩舎)などもエントリー。発走は15時20分。

【データ分析/過去10年】
人気…1人気[2-1-0-7]、2人気[3-0-1-6]、3人気[1-2-0-7]とそれほど差はない。この傾向はもう少し続き、6番人気まで複勝率が30%以上となっている。人気薄では11人気が[0-2-1-7]と複勝率30%となっている。

斤量…56キロを背負った馬が[5-4-6-17]で連対率28.1%、複勝率46.9%と非常に優秀。次いで55キロの[4-3-1-27]。53キロ以下の馬は[0-0-2-18]と3着が最高。57キロ以上は[1-1-1-38]とハンデ戦ではあるがあまり重すぎてもダメ、軽すぎてもダメ、ということか。

脚質…4角先頭の馬は[0-0-0-10]と過去10年馬券になったことがない。中団から競馬をする6〜10番手が[6-5-3-42]連対率19.6%、複勝率25.0%と2〜5番手[2-3-3-35]、後方の11〜16番手[2-2-4-41]と比べても優秀。

◆マジェスティハーツ
・一週前調教診断/井内利彰
　菊花賞で惨敗した後のリゲルSでも惨敗。完全に負のループに入り込んだと思ったところ、障害練習をするなど、調整を工夫したのが、前走の中間。その効果も大きかったのか、追い切り本数が少ない状態ながら、勝ちに等しい内容の2着。一時の不振から脱却したと判断してよいだろう。
　中3週の今回も調教内容は順調。1週前追い切りはCコースで単走。併せ馬でなかった点は前走と違っているが、時計自体はあまり変わりない。気性面に課題がある馬だけに、単走の方がよいかも知れないが、やはり最終追い切りは併せ馬追走で、外から楽に交わすという動きが理想だろう。

・血統診断/望田潤