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兵庫チャンピオンシップ

  • 2014年05月05日(月) 18時00分
 昨年のこのレースはコパノリッキーが他馬を寄せつけず圧勝し、2着のベストウォーリアは6馬身差をつけられたものの3着馬に9馬身差をつけた。その後、コパノリッキーは今年のフェブラリーSを制し、ベストウォーリアはユニコーンSを制して、フェブラリーSこそ13着だったものの、それでも5月4日のオープン特別・オアシスSで強い勝ち方を見せた。あらためて去年の兵庫チャンピオンシップは、極めてレベルが高かった。

 そして今年も、中央馬5頭のうちエキマエとランウェイワルツがここまでダートで3勝。全馬にダートでの勝ち星があるというメンバー。かつては芝で壁に当たってダートに矛先を変えてくるような馬もめずらしくなかったが、昨年のレベルの高さを言うまでもなく、最近では中央の3歳馬もこの早い時期からダート路線を目指す実力馬が増えた。

 ランウェイワルツは、ヒヤシンスSこそ7着だったが、前走伏竜Sは4コーナーでも後方2番手という位置取りから目の覚めるような伸びを見せた。1800mに距離が延びてそのレースぶりはここに向けて大きなアドバンテージ。一度芝を使われているが、父ゴールドアリュール、母父アフリートという血統はいかにもダート。園田の小回りコースがどうかだが、川原正一騎手の起用は心強い。

 エスメラルディーナは、フィリーズレビューで3着に入り、桜花賞の権利を獲りながらもここに出走してきた。デビュー戦がダートで強い勝ち方をしていただけに、ダートに期待しての参戦なのだろう。

 エキマエはヒヤシンスSを12番人気で制したが、ヒヤシンスSの上位馬のその後のレースを見ると、レベル的に疑問があるため3番手評価まで。

 中央勢では唯一園田コースを経験しているのがマキャヴィティ。2歳時の兵庫ジュニアグランプリではロングスパートで直線も伸び、勝ったニシケンモノノフに半馬身差まで迫った。その後全日本2歳優駿では、たしかに勝ったハッピースリントは強かったが、かなり離されての4着。ニシケンモノノフのその後中央入りしてからの成績からも、あまり強くは推せない。

 地方勢はいかにも厳しいが、中央の芝で厳しいペースを経験しているクロスオーバーが上位争いに食い込めるかどうか。別府真衣騎手でないのは残念だが、北野真弘騎手はもともと高知の所属で何度もリーディングを獲ったトップジョッキー。

◎ランウェイワルツ
○エスメラルディーナ
▲エキマエ
△マキャヴィティ
△クロスオーバー

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1964年生まれ。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』解説。NAR公式サイト『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』等で記事を執筆。ドバイ、ブリーダーズC、シンガポール、香港などの国際レースにも毎年足を運ぶ。

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