スプリントとマイルのGI馬が中間の距離で対決!! 京王杯SC(GII)
昨秋のマイルCSを制したトーセンラーと今年の高松宮記念を制したコパノリチャードがそれぞれのGI勝ちの距離の中間となる1400mで激突する。脚質面でも対称的な両者の対決は見応えあるものとなりそうだ。出走を予定している主な有力馬は以下の通り。
コパノリチャード(牡4、栗東・宮徹厩舎)は前走の高松宮記念で初GI制覇。1400m以下の距離は5戦して4勝と抜群の安定感。しかも勝ったレースは全て圧勝と言える内容。現役屈指のスピードを持っているし、ベストと言っても良い1400mでのレースならば東京コースでも負けられないところ。
トーセンラー(牡6、栗東・藤原英昭厩舎)は昨秋のマイルCSで初GI制覇。得意の京都コースと比べると東京コースは2戦して共に着外。ただ、本格化する以前のものだし、安定感の増した今なら十分に克服できるはず。距離は若干短いかも知れないが、長い直線を味方に上位争いに持ち込んできそうだ。
クラレント(牡5、栗東・橋口弘次郎厩舎)はGII、GIIIでは常に上位争いに食い込んでくる。東京コースとの相性も良く、上記2頭のGI馬が相手でも好走が期待される。
その他、コース相性の良いインプレスウィナー(牡7、美浦・宗像義忠厩舎)、条件合いそうなシャイニープリンス(牡4、美浦・栗田博憲厩舎)、着実に力を付けているインプロヴァイズ(牡4、美浦・堀宣行厩舎)辺りも上位争いに食い込んできそうだ。発走は15時45分。
【データ分析/過去10年】
人気…1人気は[1-0-1-8]と不振で過去10年で唯一の勝利は昨年のダイワマッジョーレ。その前に勝った1人気は1999年のグラスワンダー。連対率・複勝率が高いのは5人気[1-5-0-4]連対率・複勝率60.0%、2人気[2-0-4-4]複勝率60.0%、3人気[1-2-2-5]複勝率50.0%。
前走…高松宮記念組が最も多く出走しているが[2-1-4-28]。複勝率は20.0%あるが、勝率は5.7%、連対率は8.6%とかなり低いく、負けた1人気の内5頭は高松宮記念組。頭数は少ないが数値が高いのは阪神牝馬S組[1-1-0-4]連対率33.3%、東京新聞杯組[1-1-0-3]連対率40.0%。
脚質…4角先頭は[1-1-1-7]連対率20.0%、複勝率30.0%と及第点だが、馬券になっているのは3人気の3頭、と人気薄は馬券になっていない。中団から脚を伸ばす7〜10番手が[6-5-2-35]勝率12.5%、連対率22.9%と数値が高い。
馬体重…479キロ以下の馬は[5-7-5-33]連対率24.0%、複勝率34.0%と480キロ以上の[5-3-5-107]連対率6.7%、複勝率10.8%より好成績。
◆コパノリチャード
・陣営コメント/増井調教助手
「前走(高松宮記念1着)はこの馬の良さを活かして強い勝ち方でした。レース後は放牧に出してリフレッシュさせ