ハープスターが世界へ向けて2冠獲り!! 優駿牝馬(GI)
※本日は平安Sの見どころも更新しております。下部のバックナンバーよりご覧ください。
秋に予定している欧州遠征に向けてハープスターがここを落としたくない。最後方から全馬を一気に抜き去った桜花賞のように、ここも圧勝となるか。距離が延びることでそれを阻止することができる馬は現れるのか。出走を予定している主な有力馬は以下の通り。
ハープスター(牝3、栗東・松田博資厩舎)は阪神JFこそ取りこぼしたが、春になって暖かくなり、冬毛が抜けて明らかにデキがアップしていたチューリップ賞を圧勝。桜花賞の主役に躍り出た。その桜花賞では直線だけで大外から17頭をごぼう抜きと、正に力の違いを見せつけた。また、当時はしきりに尻尾を振って「フケ」の兆候のようなものを見せており、それでも圧勝した辺り、もはや同世代の牝馬に敵はいないか。ここも制して、秋に予定している欧州遠征に弾みをつけたいところだ。
ヌーヴォレコルト(牝3、美浦・斎藤誠厩舎)は堅実さが武器で、桜花賞でもハープスター、来週の日本ダービーに出走を予定しているレッドリヴェールのGI馬2頭に次ぐ3着に入線。ハーツクライ産駒で距離やコースへの適性は高そうだし、ここも堅実な末脚を武器に上位争いを狙う。
サングレアル(牝3、栗東・松田博資厩舎)は新馬を勝って臨んだ福寿草特別で4着に敗れたものの、その2着・3着馬は京都新聞杯の1・3着馬だし、2戦目というところを考えても悲観するものではなかった。その後間隔をとって調整されたフローラSでは粘り込むブランネージュを姉ブエナビスタを彷彿とさせる末脚で差し切って、きっちりとここに間に合わせてきた。桜花賞組が加わるので厳しい戦いにはなりそうだが、ここでも期待させられるものを持ち合わせている。
バウンスシャッセ(牝3、美浦・藤沢和雄厩舎)は皐月賞に挑戦するも11着と敗れたが、長めの距離での安定感は2400mのここで大きな武器となりそう。フラワーCの内容からハープスター以外とは差はなさそうだし、ここは上位争いとなりそうな場面だ。
その他、スタミナ十分のシャイニーガール(牝3、栗東・湯窪幸雄厩舎)、条件が合いそうなブランネージュ(牝3、栗東・藤岡健一厩舎)、桜花賞では8着だったが底力を見直したいフォーエバーモア(牝3、美浦・鹿戸雄一厩舎)、前走は敗れたが巻き返しが怖いマジックタイム(牝3、美浦・中川公成厩舎)、スタミナが魅力のディルガ(牝3、栗東・矢作芳人厩舎)、抽選を通れば怖いアドマイヤシーマ(牝3、栗東・友道康夫厩舎)なども出走を予定している。発走は15時40分。
【データ分析/過去10年】
人気…1人気は[3-1-1-5]連対率40.0%、複勝率50%と及第点。成績が良いのは5人気の[2-2-1-5]。連対率40.0%、複勝率50%は1人気と同数値。2人気は[0-3-1-6]と連対率、複勝率はあるものの、勝ち馬は2003年のスティルインラブ以来出ていない。
馬体重増減…オークスでの馬体重が増えた馬は[6-5-4-48]連対率17.5、複勝率23.8%と減った馬[4-4-3-68]連対率10.1%、複勝率13.9%、増減無し[1-0-3-33]連対率2.7%、複勝率10.8%よりも高く、当日の馬体重にも注目。
脚質…4角先頭の馬は[1-1-0-8]と馬券になったのは2004年のダイワエルシエーロ、2011年のピュアブリーゼだけ。中団から競馬をする6〜10番手の馬が[5-6-4-35]連対率22.0%、複勝率30%と比較的高い。
先週、先々週ともに東京1600mのGIレースで4角先頭の馬が勝利を収めたが、ちなみに先週までの2014年2回東京開催芝レース(1000万下以上)での4角先頭が[4-2-3-11]連対率30.0%、複勝率45.0%と高い数字を残しており、今週も注意が必要か。
◆ハープスター
・陣営コメント/松田博調教師
「前走(桜花賞1着)は期待どおりのレースをしてくれましたね。競馬の後も大きな反動はなく、順調に乗り込むことができています。1週前追い切りは単走で終い重点。前にいた併せ馬を追いかけるような形になったけれど