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この時期おいしい3歳馬を探せば大勝/トレセン発秘話

  • 2014年06月05日(木) 18時00分


◆今週末まで「買える3歳馬」を徹底的に見極める算段だ

 ダービー終了とともに今週からは2歳新馬戦がスタート。東エリアは舞台もそのまま東京で、雰囲気づくりという面ではイマイチだが、この開催替わりがサラブレッドにとって新学期の始まりを意味するのに変わりはない。

 この新学期、若駒のフレッシュな戦いが目玉商品なのは確かだが、それでも例年、宴会野郎は“下級生”から脱皮する3歳馬にも大いに注目する。上級生たる古馬に交じって彼らがどこまで力を出せるのか。その走りは先々の競馬シーンを占うもので、そこには別の“欲”もある。「降級馬を狙え」はクラス再編成後の基本セオリーでも、実際に好配当を生み出すのは一見、頼りなさげな3歳馬たち。いわば、その取捨が今開催最大の馬券テーマになるからだ。

 さて、そんな目線でダービー翌週の美浦を闊歩していると…。「ちょっと雑誌を見せてもらっていい?」と声をかけてきたのが、土曜(7日)東京500万・国分寺特別(芝1400メートル)に3歳馬コスモエルデストをエントリーする畠山吉宏調教師だった。

 競馬週刊誌を手に取るなり「やっぱり降級馬の登録も、けっこう多いんだねぇ。ただ、ウチのも2歳秋の時点でマイネルディアベルやショウナンアチーヴら現オープン馬と勝ち負けの競馬をしたくらい。3戦連続2着と勝ちあぐねてるけど、いつまでも500万って馬じゃないのは確かだから」と師は手応えありの表情。むろん、期待度を膨らませるもうひとつの要因は斤量の恩恵だ。「古馬牡馬との5キロ差。これは、けっこう大きいかな」と語るように、コスモエルデストのような430キロそこそこのガサのない牝馬にとって前走比2キロ減の斤量は、かなりの魅力なのだ。

 付け加えれば、平場戦で減量騎手を起用した場合、最大で8キロの斤量差が生じるのが、この時期の3歳牝馬の“マジック”。ともかく今週末まで「買える3歳馬」を徹底的に見極める算段だ。
(美浦の宴会野郎・山村隆司)

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