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担当助手の顔に書いてある「ロゴタイプ復活!!」/トレセン発秘話

  • 2014年08月21日(木) 18時00分


◆1週前追いは「久々に満足できる走り」

 夏場は決まって北海道に出張する宴会野郎にとって、取材的にも馬券的にも例年力が入るのが今週のメーン・札幌記念。過去10年、1↓2番人気での決着は04年の一度きり。穴党にとって“攻めがい”があるのと同時に、GI馬を身近で心置きなく取材できる(記者の絶対数が少ない)チャンスだからだ。函館入厩馬をじっくり探った今年も、幸いなことに格好のターゲットが見つかった。「昨年とは表情が違いますか? ボクって顔に出るタイプ?」と担当の佐々木助手から笑みが絶えないロゴタイプである。

 彼とは中野渡厩舎の調教厩務員時代から数年来の付き合いだが、今夏まず驚かされたのが久保田利伸風のファンキーな風貌になっていたこと。酒席で語った「これは函館の美容室でパーマに失敗したんです」はおそらく言い訳。ハッチャケたい何かが、彼の胸の内に訪れたと当方はにらんでいる。そして、その要因のひとつが担当馬のデキにあるのはまず間違いないところだろう。

「久々に満足できる走りでしたね」と佐々木クンが振り返る1週前追い切りは函館のウッドチップコースで一番時計(5ハロン64.4秒)をマーク。何より体の張りが昨年とは大違いで、久々の美酒への態勢は十分に整ったと見る。そして、彼が感じる手応えは次の言葉に集約される。

「今年こそ結果を出したい。そう思う理由のひとつが鞍上の(村田)イッセーなんです。これまで彼にはデビューから計5戦、手綱を取ってもらってますが、申し訳ないことにいい状態で乗ってもらったことが少ない。今回の結果次第で“この馬にイッセーは合わない”と周囲にも見られかねないだけに、担当者としてはやはり責任重大ですよ」

 GI馬はゴールドシップ、ハープスター2頭のみにあらず。陣営の“コンビ愛”にあふれるロゴタイプの走りは穴党ならずとも注目したい。(美浦の宴会野郎・山村隆司)

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