ハクサンムーンが連覇に挑む!! セントウルS(GII)
ハクサンムーンが連覇に挑む。春2戦は不振に終わったものの、昨年ロードカナロアを破ったここで結果を出して本番のスプリンターズSに向け弾みをつけることができるか。出走を予定している主な有力馬は次の通り。
ハクサンムーン(牡5、栗東・西園正都厩舎)は昨年の覇者。春シーズンは休み明けのオーシャンSで惨敗し、高松宮記念では出遅れて後方からの競馬となり、良く差してはきたが5着までだった。今回アンバルブライベンなどの同型はいるが、能力や速力はここでは上位だし、仕上がり次第ではあっさりまで。
マヤノリュウジン(牡7、栗東・庄野靖志厩舎)は昨年のスプリンターズSで3着に好走したあと不振が続いていたが、前々走で復活を果たし、前走も強い競馬で差し切り。今回は開幕週で前が止まらない馬場になると厳しいかもしれないが、ペースも速くなりそうなので、今の充実振りなら上位争いが期待される。
トーホウアマポーラ(牝5、栗東・高橋亮厩舎)は重賞初挑戦となった前々走では見せ場もなかったが、前走のCBC賞で変わり身を見せた。阪神コースとの相性自体は良いし、ここも好走が可能だろう。
リトルゲルダ(牝5、栗東・鮫島一歩厩舎)は3走前に強い相手と走って3着と健闘し、前走の北九州記念で重賞初制覇。グングン力を付けているし、今の充実ぶりで枠などの条件が揃えばこのメンバーでも好走が可能。
その他、前走で崩れてしまったが馬場の良い阪神で巻き返しが期待されるエピセアローム(牝5、栗東・石坂正厩舎)、高松宮記念で1頭だけ最内を通って見せ場を作ったエーシントップ(牡4、栗東・西園正都厩舎)、条件戦ながら強い内容での連勝で臨むバクシンテイオー(牡5、美浦・堀宣行厩舎)なども上位争いの候補。発走は15時35分。
【データ分析/阪神競馬場で行われた過去10回】
人気…1人気は[1-4-3-2]で勝ち馬は2004年のゴールデンキャストただ1頭だが連対率は50.0%、複勝率は80.0%とかなり高い。2人気も[3-2-1-4]連対率50.0%、複勝率60.0%と高く、過去10回中半分の5回は1、2人気が馬券になっている。
脚質…4角先頭は[1-1-1-7]、勝ち馬は昨年のハクサンムーンだけとあまり馬券になっていない。その後ろに付けている2〜3番手が[6-5-1-12]連対率45.8%、複勝率50.0%と内回りコースということもあり先行勢が高い。10番手以降は[0-1-1-43]連対率2.2%、複勝率4.4%と低い。
前走コース…出走頭数は少ないが、新潟芝1000m[3-1-0-3]複勝率57.1%、函館1200m[0-2-2-4]複勝率50.0%とこの2コースが高い。残りの勝ち馬は小倉芝1200m[7-2-3-51]となっており、休み明けの馬は勝つことが出来ていない。
◆ハクサンムーン
・陣営コメント/西園調教師
「前走(高松宮記念5着)はスタートで立ち遅れてしまったのが響きました。それでも最後はよく伸びていましたし、力のあるところは見せたと思います。レース後は放牧に出してリフレッシュさせ、ここを目標に帰厩。体つきもいいし、順調に仕上がってきています。スタートさえ決まればこの馬の力は出せるはずだし、いい形で本番に向かいたいですね」
・一週前調教診断/井内利彰
宇治田原優駿Sから栗東へ帰厩したのが、7月19日。早い時期に帰厩したため