皐月賞馬イスラボニータが始動/セントライト記念の見どころ
皐月賞馬イスラボニータがここから始動する。キッチリと結果を出して続くGI戦線に弾みをつけることができるか。また、今年は同馬の他にも、皐月賞2着のトゥザワールドや日本ダービー3着のマイネルフロスト、GII勝ちのハギノハイブリッド・ショウナンラグーンなど、例年に比べメンバーが揃った。出走を予定している主な有力馬は次の通り。
イスラボニータ(牡3、美浦・栗田博憲厩舎)は皐月賞を制し、日本ダービーでも2着に入線。このメンバーでは実績が抜けている。新潟コースは昨年の新潟2歳Sでハープスターに敗れているが、適性自体は全く問題ないだろう。ここはまず勝ち負けに持ち込まなければならない存在と言える。
トゥザワールド(牡3、栗東・池江泰寿厩舎)は皐月賞で早目の立ち回りをして敗れた分、日本ダービーでは脚を溜めにいった感じだが、内伸び・前残りの馬場で位置取りが後ろになり過ぎ、結果5着までと差し届かなかった。力はこのメンバーでももちろんトップクラスだし、パワーがあって多少馬場が荒れていても問題ない。こちらも上位争いは必至。
マイネルフロスト(牡3、美浦・高木登厩舎)は毎日杯を制し日本ダービーでも3着に入った。枠順など有利な材料はあったが、この結果は立派。一夏を越したここでも上位争いが期待される。
ハギノハイブリッド(牡3、栗東・松田国英厩舎)は京都新聞杯を制して日本ダービーに挑んだが、結果は13着と惨敗。まだ良化途上だっただけに、この敗戦は単なる能力負けではない。条件は今回の方が良さそうだし、ここは巻き返しが期待される場面。
ショウナンラグーン(牡3、美浦・大久保洋吉厩舎)は青葉賞を制し、日本ダービーでは0.5秒差の6着(上がり最速)。高い能力を持っている。タイプ的に今の新潟は合っていそうだし、仕上がり次第では上位争いが可能だろう。
その他、日本ダービー4着のタガノグランパ(牡3、栗東・松田博資厩舎)、青葉賞2着のワールドインパクト(牡3、栗東・友道康夫厩舎)、重賞でも堅実なクラリティシチー(牡3、美浦・上原博之厩舎)なども上位進出を窺う。発走は15時45分。
【データ分析/中山芝2200mで行われた過去10回】
人気…1人気は[3-2-1-4]勝率30.0%、複勝率60.0%とまずまずの成績。続く2〜4人気すべての連対率も30.0%あり、上位人気馬がすべて崩れることはあまりないレース。
前走…日本ダービーのコースでもある東京芝2400m組が[3-3-3-13]連対率27.3%、複勝率40.9%が高い。前走が新潟競馬場組は[3-5-3-36]連対率21.2%、複勝率30.3%と札幌・函館の北海道組[0-1-2-28]、福島競馬場組[2-0-2-22]よりも数字が良い。
脚質(2004年以降の新潟芝2200m、1000万以上のレース)…4角先頭は[6-2-2-18]連対率28.6%、複勝率35.7%と普段重賞が行われる外回りの芝1600、2000に比べると内回り芝2200mでは逃げ馬が馬券になっている。10番手以降の馬は[1-1-1-63]連対率3.0%、複勝率4.5%とかなり低く、2番手は[4-9-2-24]連対率33.3%、複勝率38.5%と高くなっており、新潟競馬場とはいえ前残りは警戒したい。
◆イスラボニータ
・一週前調教診断/井内利彰
デビューから7戦して、5勝2着2回。レース間隔があいた、共同通信杯で1着という実績があり、今回の休み明けが減点材料になるような戦歴は残していない。むしろ、3歳馬ということを考えれば、成長している可能性の方が大きいだろう。
中間は