昨年の覇者ダノンシャークに3歳馬達が挑む!! 富士S(GIII)
マイルチャンピオンシップへのステップレース・富士S。GIでも上位争いを演じる昨年の覇者ダノンシャークに、キングズオブザサン、ステファノスといったマイル路線に目標を定めたフレッシュな3歳馬達が挑む。出走を予定している主な有力馬は以下の通り。
■10/25(土) 富士S(3歳上・GIII・東京芝1600m)
ダノンシャーク(牡6、栗東・大久保龍志厩舎)は昨年のこのレースの覇者。間隔が開いた前走の関屋記念で2着に入線し、改めて力落ちのないところを見せた。今回もある程度間隔は開いたが、いきなりから動けるタイプだし、斤量も57キロと楽になる。連覇の期待十分。
キングズオブザサン(牡3、栗東・荒川義之厩舎)はNHKマイルCで3着に入線し、前走の京成杯オータムHでは休み明けながらも4着に入線。一叩きされた効果は大きそうだし、斤量差を生かして上位争いが可能。
ステファノス(牡3、栗東・藤原英昭厩舎)は前走のセントライト記念で一夏の成長を感じさせた。東京コースは初となるが適性は高そうだし、マイル路線での素質開花が期待されるところ。
レッドアリオン(牡4、栗東・橋口弘次郎厩舎)は降級戦の前走で正に完勝と言える内容。単なる相手弱化だけではあれほどの完勝はできないし、地力強化がうかがえる。重賞のここでも上位争いは十分に可能。
その他、前走を叩かれた効果が見込めるロサギガンティア(牡3、美浦・藤沢和雄厩舎)、トーセンレーヴ(牡6、栗東・池江泰寿厩舎)、昇級でいきなりの重賞挑戦も通用するポテンシャルを持っているシェルビー(牡5、栗東・笹田和秀厩舎)、前走惨敗もマイル路線で見直したいクラリティシチー(牡3、美浦・上原博之厩舎)なども上位争いの圏内。発走は15時45分。
【データ分析/過去10年】
人気…1人気は[3-0-2-5]勝率30.0%、複勝率50.0%とまずまずな成績だが、1人気に次いで複勝率が高いのは2、4、5、14人気の30.0%。勝ち馬の人気は2〜6、16人気で馬連平均配当は9,675円と高配当なことからも一筋縄ではいかないレースか。
脚質…4角先頭は[0-0-0-10]と1頭も馬券になっておらず、掲示板に載った馬もいない。2番手は[1-2-2-7]と勝ち馬は少ないが複勝率は41.7%となかなかの成績を残している。10番手以下は[2-2-6-62]と連対率は5.6%だが複勝率は13.9%と後方からでも3着には届いており、相手としては押さえる必要がある。
年齢…3歳[2-1-4-30]連対率8.1%、複勝率18.9%、4歳[2-1-2-13]連対率16.7%、複勝率27.8%、5歳[4-5-2-34]連対率20.0%、複勝率24.4%、6歳[0-3-1-30]連対率8.8%、複勝率11.8%、7歳以上[2-0-1-32]連対率5.7%、複勝率8.6%となっており、5歳→4歳→3歳という順の成績になっている。
◆ダノンシャーク
・陣営コメント/高野調教助手
「前走(関屋記念2着)は初めての暑い夏場の競馬ということもありましたし、また勝った馬も強かったので仕方のない部分があります。ひと息入れて状態は良くなっているし、力を出せるデキです。別邸戦に戻るのもプラスですし、改めて期待したいですね」
・一週前調教診断/井内利彰
昨年の同レース覇者。昨年は京成杯AHからのローテーションだったが、今年は関屋記念から中9週。今回は休み明けという形になるが