ワンアンドオンリーが2冠獲りに挑む!! 菊花賞(GI)
3歳クラシック3冠の最終戦・菊花賞。昨年はダービー馬の参戦がなかったが、今年はワンアンドオンリーが前哨戦を制してここに挑む。それをトゥザワールドやサウンズオブアースといったところが阻むか。出走を予定している主な有力馬は以下の通り。
■10/26(日) 菊花賞(3歳・牡牝・GI・京都芝3000m)
ワンアンドオンリー(牡3、栗東・橋口弘次郎厩舎)は神戸新聞杯での体重はマイナスだったものの、馬体に幅が出ており、一夏を越しての成長が見られた。一叩きすれば更に良くなってきそうだったし、前走のような早目の競馬ができれば2冠の可能性は十分だろう。
トゥザワールド(牡3、栗東・池江泰寿厩舎)はセントライト記念で皐月賞馬イスラボニータに完敗したが、相手は天皇賞(秋)でも勝負になりそうな中距離のエキスパート。仕方ないところはあるだろう。叩いて良くなるタイプだし、兄トゥザグローリーよりも折り合いがつきやすいので距離もこなせそう。早目のスパートで後続を封じられる可能性も十分。
サウンズオブアース(牡3、栗東・藤岡健一厩舎)は神戸新聞杯でワンアンドオンリーと僅差の2着。こちらもマイナス体重だったが、春とは見違えるほどトモの完成度が増し、成長を感じさせた。それがレースにもダイレクトに出ていたし、使われての上積みも大きそう。逆転まであっても良い。
その他、前走でワンアンドオンリーとサウンズオブアースに際どく迫ったトーホウジャッカル(牡3、栗東・谷潔厩舎)、夏に長距離で2連勝してここに臨むゴールドアクター(牡3、美浦・中川公成厩舎)、前走はチグハグな競馬で敗れてしまったが自分の形ならここでも引けを取らないサトノアラジン(牡3、栗東・池江泰寿厩舎)なども上位争いの圏内。発走は15時40分。
【データ分析/過去10年】
人気…1人気は[5-1-1-3]勝率50.0%と勝率は高く優秀だが、2人気は[0-2-0-8]と成績を残せていない。1人気に次いで複勝率が高いのは3人気[0-0-4-6]、6人気[0-2-2-6]の複勝率40.0%。穴では7人気[1-1-1-7]、8人気[3-0-0-7]と2人気よりも多く馬券になっている。
脚質…4角先頭は[0-0-2-8]とあまり馬券になっていないが2番手は[6-1-1-10]連対率38.9%、複勝率44.4%と高い数値を残している。10番手以下は[0-4-2-78]連対率4.8%、複勝率7.1%とあまり高くない。
前走レース…神戸新聞杯組が[8-6-5-44]連対率22.2%、複勝率30.2%とほとんどがこの組から出ていて、過去10年で神戸新聞杯組が1頭も馬券にならなかったのは2004年の1回だけ。セントライト記念組は[0-3-2-39]連対率6.8%、複勝率11.4%とあまり馬券になっていない。なお、以前に新潟芝2200mで行われたセントライト記念は1回(2002年)あり、そのときは勝ち馬のバランスオブゲームの5着が最高着順だった。
◆ワンアンドオンリー
・陣営コメント/橋口調教師
「前走(神戸新聞杯1着)は、3コーナー過ぎから外目を進出して長くいい脚を使ってくれた。並ばれてから勝負根性を見せてくれたし、いい競馬だったと思います。レース後はカイバもしっかりと食べていて反動は見られません。順調に乗り込んでいい状態ですし、折り合いに不安がないのでこの距離も対応できると思います」
・一週前調教診断/井内利彰
日本ダービー直後に、秋のローテーションを決め、栗東への帰厩時期も決定。前走の中間は