コパノリッキーが時代を築くのか、それとも/チャンピオンズC
3歳時は高い能力を示しながらも骨折によって長期の休養を余儀なくされたコパノリッキー。今年のフェブラリーSを制するとかしわ記念、JBCクラシックとGI・3勝を挙げた。ここも制すれば完全に同馬の時代が来たと言えるだろう。それにインカンテーションやワイドバッハといった上がり馬、復活を期すホッコータルマエなどが対抗する。出走を予定している主な有力馬は次の通り。
■12/7(日) チャンピオンズC(3歳上・GI・中京ダ1800m)
コパノリッキー(牡4、栗東・村山明厩舎)は今年のフェブラリーSを最低人気の16番人気で優勝。元々3歳時は兵庫チャンピオンシップを圧勝するなど能力の高さを見せていた馬だが、次走のかしわ記念も勝って完全復活を印象付けた。続く帝王賞ではワンダーアキュートに敗れたが、今秋のJBCクラシックでは2着のクリソライトに3馬身差を付ける圧勝。この馬の時代の到来を思わせる勝ちっぷりだった。今回は中京の1800mが舞台となるが、適性は地方の砂よりもむしろ高いはず。GI連勝が期待される。
インカンテーション(牡4、栗東・羽月友彦厩舎)はここにきて3連勝。そのどれもが強い勝ち方で、ここでも力上位を思わせる内容だった。左回りの新潟での勝ちっぷりが良く、中京ダートも3戦2勝。絶好の舞台でコパノリッキーなどを相手にどれだけやれるかが楽しみだ。
ホッコータルマエ(牡5、栗東・西浦勝一厩舎)は前走のJBCクラシックがドバイ遠征明け。4着と伸び切る事ができなかったが、仕方のないところだろう。使っての上積みは大きそうで、交流GI・5勝の実績を見直したいところだ。
ワイドバッハ(牡5、栗東・庄野靖志厩舎)はここ2走が本格化を思わせる内容。課題は距離となりそうだが、条件戦とは言え一応こなせてはいるのでクリアできそうだ。流れが向けば一気の差し切りまで。
その他、帝王賞を制したワンダーアキュート(牡8、栗東・佐藤正雄厩舎)、ここ2走が精彩を欠く内容も力があるニホンピロアワーズ(牡7、栗東・大橋勇樹厩舎)、前走エルムSで復活したローマンレジェンド(牡6、栗東・藤原英昭厩舎)、距離が課題も力は通用するベストウォーリア(牡4、栗東・石坂正厩舎)、米GII馬インペラティヴ(セ4、米国・G.パパプロドロモー厩舎)辺りもいて非常に豪華なメンバーだ。発走は15時30分。
【データ分析】
人気(ジャパンカップダート時代の過去10年)…1人気は[5-2-2-1]連対率70.0%、複勝率90.0%と非常に優秀。負けた1頭も4着と堅実に走っている。一方で2人気は[0-0-1-9]と不振。次に複勝率が高いのは7人気[1-1-2-6]の40.0%、6人気[1-2-0-7]30.0%と続いている。
(下記2つは2012年以降の1000万クラス以上の中京ダート1800mで集計)
脚質…4角先頭は[3-4-2-8]連対率41.2%、複勝率52.9%と優秀な成績。2番手も[7-8-5-21]連対率36.6%、複勝率48.8%と高い。1〜4番手まで広げても[13-11-10-46]連対率30.0%、複勝率42.5%と先行勢が強いコース。
種牡馬(4回以上出走)…優秀なのはマンハッタンカフェ産駒の[2-1-0-4]連対率、複勝率42.9%、スペシャルウィーク産駒[3-0-1-5]連対率33.3%、複勝率44.4%。キングカメハメハ産駒は[2-3-1-26]複勝率18.8%、ゴールドアリュール産駒は[0-0-0-10]と不振。インペラティヴの父Bernardini産駒は4回走って[2-0-1-1]と優秀だが、これはサトノプリンシパル1頭の成績なので参考までに。
◆インカンテーション
・陣営コメント/羽月調教師
「前走(みやこS1着)はそれまで連勝しているとはいえ相手が強化されていましたし、右回りでどうかというところはありましたが、最後は決め手を発揮して強いレースをしてくれました。レース後は