ブライトエンブレムら高素質馬が阪神に集結!/朝日杯FS
今年から阪神での実施となる朝日杯フューチュリティS。例年よりもハイレベルなメンバー構成で、非常に楽しみな一戦となりそう。出走を予定している主な有力馬は次の通り。
■12/21(日) 朝日杯フューチュリティS(2歳・GI・阪神芝1600m)
ブライトエンブレム(牡2、美浦・小島茂之厩舎)は新馬、札幌2歳Sと連勝。新馬戦の勝ち方も凄かったが、2戦目での良化、レース振りには圧巻。世代では最上位に位置することを宣言するようなパフォーマンスだった。マイルの距離、長い直線共に望むところで、3連勝でGIを制し来年のクラシックに向けて弾みをつけたい。
タガノエスプレッソ(牡2、栗東・五十嵐忠男厩舎)は初勝利に3戦を要したが、前走は好メンバーを破っての重賞制覇。力を付けている。好位から立ち回れるのは強みで、ある程度前が残る今の阪神では大きな武器となりそうだ。
アッシュゴールド(牡2、栗東・池江泰寿厩舎)は新馬戦で敗れたが、一休みして臨んだ未勝利戦ではさすがオルフェーヴルの全弟と思わせる勝ちっぷり。前走は枠と脚質の差が出たが、力のあるところを示した。能力はここでも通用するものを持っていて、更に良化していれば一気のGI制覇も十分にあり得る。
クラリティスカイ(牡2、栗東・友道康夫厩舎)は新馬、2戦目と精彩を欠いたが、立て直された3戦目の未勝利勝ちのパフォーマンスが素晴らしかった。続くいちょうSでも好位からレコードタイムで押し切って見せたように良化が著しい。これだけ良くなっていれば今回のメンバーが相手でも楽しみ。
その他、京王杯2歳S勝ちのセカンドテーブル(牡2、栗東・崎山博樹厩舎)、3勝馬のコスモナインボール(牡2、美浦・和田雄二厩舎)、ペイシャオブロー(牡2、美浦・菅原泰夫厩舎)、函館2歳S勝ちのアクティブミノル(牡2、栗東・北出成人厩舎)、休み明けを叩かれたケツァルテナンゴ(牡2、栗東・笹田和秀厩舎)、末脚が怖いナヴィオン(牡2、栗東・橋口弘次郎厩舎)、未勝利・ベゴニア賞の勝ちっぷりが際立っていたダノンプラチナ(牡2、美浦・国枝栄厩舎)辺りも上位争いの候補。発走は15時40分。
【データ分析/改装された2006年以降阪神芝1600mで行われた500万条件以上の2歳戦】
人気…1人気は[8-5-3-7]勝率34.8%、連対率56.5%、複勝率69.6%と数値は高い。2人気も[4-6-4-9]連対率43.5%、複勝率60.9%とこちらも高いが、先週の阪神JFでもロカが8着に敗れたようにキャリアの浅い2歳戦だけに過信は禁物。
脚質…4角先頭は[3-0-1-19]連対率13.0%、複勝率17.4%、2番手は[1-4-2-27]連対率14.7%、複勝率20.6%とまずまず。7〜10番手で[9-7-9-56]連対率19.7%、複勝率30.9%と高い。11番手以降は[5-3-6-102]連対率6.9%、複勝率12.1%と中団やや後方で脚を溜めるタイプが好走している。
前走距離…今回が距離延長となる組は[4-10-12-157]連対率7.7%、複勝率14.2%、同距離[9-10-7-82]連対率17.6%、複勝率24.1%、距離短縮は[10-3-4-46]連対率20.6%、複勝率27.0%と距離延長組の成績が少々落ちる。
前走上がり順位…前走の上がり3ハロンタイムが1位だった馬は[9-11-7-63]連対率22.2%、複勝率30.0%、2位だった馬は[6-5-6-36]連対率20.8%、複勝率32.1%と数値は高く、人気はなくても速い上がりを繰り出していた馬には注意。
◆アッシュゴールド
・陣営コメント/兼武調教助手
「前走(デイリー杯2歳S2着)は惜しい競馬でしたが、デビュー当初に比べるとだいぶ体に芯が入ってきた印象で、着実な成長を感じます。1週前追い切りは前半やや行きたがるところはありましたが、最後までしっかりとした脚取りでしたし、馬場が悪い中上々の動きだったと思います。この血統らしいやんちゃさはありますが、素質的にも楽しみにしています」
・一週前調教診断/井内利彰
デビュー戦は1番枠、時計を要する重い芝など、厳しい条件があった上、気難しさが目立つような調教が目立っていた。よって6着という結果は仕方なかったと思うが、その後、ひと息入れたことが大正解。近2走のレースぶりは、ドリームジャーニーやオルフェーヴルを彷彿させる切れ味を見せている。
もちろん、京都の馬場に適性が高いのかも知れないが、坂路での追い切りでも脚をためて走ることができている、これが切れ味につながっているように思う。1週前追い切りは