ジェンティルドンナ、ジャスタウェイが抜け、現役古馬で圧倒的な実績を持つ存在となったゴールドシップがここから始動する。これにエアソミュール、フェイムゲームといった本格化を思わせる重賞勝ち馬が土をつける事ができるか。出走を予定している主な有力馬は次の通り。
■1/25(日) アメリカジョッキークラブC(4歳上・GII・中山芝2200m)
ゴールドシップ(牡6、栗東・須貝尚介厩舎)が今年はここから始動する。ジェンティルドンナ、ジャスタウェイという強豪が引退し、実績的には現役で一歩抜けた存在。成績にムラがあるタイプだが、その点も陣営がつかんできている感じで、近走は不可解な敗走が無くなってきた。ここはメンバー的にも負けられないところ。
エアソミュール(牡6、栗東・角居勝彦厩舎)は昨年、重賞を2勝。特に前々走の毎日王冠では、次走で天皇賞を勝つスピルバーグなどを、直線で何度も詰まりながら差し切って見せた。ゴールドシップという強敵はいるが、それ以外には負けられないくらいの気持ちだろう。
フェイムゲーム(牡5、美浦・宗像義忠厩舎)は前走のアルゼンチン共和国杯で重賞3勝目。スタミナがあるタイプで、今の中山の2200mは合っているだろう。順当に上位争い。
その他、距離短縮で巻き返しが期待されるショウナンラグーン(牡4、美浦・大久保洋吉厩舎)、重賞で堅実に好走するクリールカイザー(牡6、美浦・相沢郁厩舎)辺りも上位争いに加われて良い。発走は15時35分。
【データ分析/過去10年】
人気…1人気は[3-0-0-7]勝率30.0%と連軸にするには心もとない成績だが、1番人気で勝った馬3頭とも単勝オッズ1倍台なことから1本被りの人気馬なら信頼して良さそうだ。その他の勝ち馬7頭は5番人気以内からでているが過去5年のうち4回も2着に単勝オッズ2ケタ台の馬が来ていて穴馬の台頭もありうるレース。
前走…29頭出走して3勝2着2回を挙げている前走中山金杯組と16頭出走して4勝2着2回を挙げている前走有馬記念組が狙い目か。前走が1600万条件だった馬は[1-0-2-19]、OPEN特別だった馬は[1-0-2-19]と上がり馬の勢いよりは実績馬の格を優先した方が良さそうだ。
年齢…最も勝ち馬が多いのは5歳馬で[4-0-4-17]だが連対率、複勝率が最もいいのは4歳馬で[1-4-1-10]連対率31.3%、複勝率37.5%となっている。7歳以上が[3-5-3-36]とかなり健闘しており、勝ち馬3頭は全て7歳馬によるものだが、複勝圏内に入った馬11頭のうち6頭が8歳馬で、そのうち4頭は前走で9着以下に敗れていたことにも注目しておきたい。
◆ゴールドシップ
・陣営コメント/須貝調教師
「前走(有馬記念3着)はレース後ケロッとしていたし、中山は合うのでここを目標に調整。とにかく具合がいいし、ここなら別定で58キロの斤量で出走できますからね。1週前追い切りは