フェブラリーSに名乗りを上げるのはどの馬か/根岸S
1着馬にフェブラリーSの優先出走権が付与される根岸S。先日の東海Sで圧倒的な強さを見せたコパノリッキーや、昨年の最優秀ダート馬ホッコータルマエを脅かす存在は現れるか。出走を予定している主な有力馬は次の通り。
■2/1(日) 根岸S(4歳上・GIII・東京ダ1400m)
ワイドバッハ(牡6、栗東・庄野靖志厩舎)は昨秋の武蔵野Sで重賞初制覇を果たし、続くチャンピオンズCでも直線最後方から6着までの追い上げを見せた。強烈な末脚を武器としているだけに東京への場替わりは大幅プラスで、ここは重賞2勝目の期待がかかる。
エアハリファ(牡6、栗東・角居勝彦厩舎)は休み明けで挑んだ武蔵野Sで2着。最後はワイドバッハの末脚に屈したものの、好位追走から一旦は完全に抜け出しており、その実力は見せた。ここで重賞初タイトルを手にしてフェブラリーSに乗り込みたいところだ。
その他、ダート初挑戦で注目が集まるロゴタイプ(牡5、美浦・田中剛厩舎)、前走惨敗も見限れないサトノプリンシパル(牡5、栗東・矢作芳人厩舎)、JRA勢とも互角の争いを演じているサトノタイガー(牡7、浦和・小久保智厩舎)、武蔵野Sで復調の兆しを見せたグレープブランデー(牡7、栗東・安田隆行厩舎)なども上位進出を窺う。発走は15時45分。
【データ分析/過去10年】
人気…1人気は[2-3-0-5]勝率20.0%、連対率50.0%と明暗が分かれる結果になっている。2番人気は[1-0-0-9]複勝率10.0%、3番人気は[0-2-1-7]複勝率30.0%と人気馬は全体的に不振の傾向がある。単勝オッズ1ケタ台の馬が[6-6-4-27]、2ケタ台の馬が[4-4-6-106]と穴馬台頭の可能性も充分にあるレース。
脚質…4角先頭は[1-1-0-8]複勝率20.0%で勝ち馬も2005年のメイショウボーラーのみと逃げ馬は不振。2〜3番手も[1-3-2-20]と先行馬は厳しい。4〜7番手は[2-4-2-28]、それ以降の8番手以下は[6-2-6-73]と好位差しの馬よりも直線一気にかける差し追込の馬の方が狙い目といえる。
前走人気…前走1番人気の馬は[0-5-2-15]複勝率31.8%と複勝率は高いものの、勝ち馬が出ていない。前走2番人気の馬は[3-0-3-18]複勝率25.0%、前走3番人気の馬は[4-1-1-17]複勝率26.1%と多くの勝ち馬が出ている。前走で人気していた馬が狙い目と言えるが、ここ3年では2014年2着のノーザンリバー(前走カペラS6番人気1着)、2012年2着のトウショウカズン(前走大和S7番人気1着)など前走で人気していなかった馬にも注意が必要。
◆ロゴタイプ
・一週前調教診断/井内利彰
前走中山金杯は最終追い切りの時計が非常に速く、復活を予感させる内容。その通りの結果を出したことを考えると、2歳、3歳時には最終追い切りの時計が遅い方が好走していたが、前走の追い切りが復活のきっかけになったということだろう。
今回も1月21日の南Wでの時計が素晴らしい。5F時計というよりも、3F時計、そしてラスト1Fの時計が速い。あとは最終追い切りも前走時と同じように、単走で速い時計をマークできるようなら連続好走は可能。というのは、芝レースならということで、ダートに対する適性に関しては調教内容からは読み取れない。
・血統診断/望田潤
母母スターバレリーナは阪神内2000mのローズS勝ちでBold Ruler3×4、自身はHalo4×3にBold Ruler6×5・6だから機動力抜群の配合で、デムーロ兄弟が乗って中山でフワリと捲る中距離馬に出たのは順当。ちなみに