昨年はイスラボニータがここを勝って皐月賞も制したが、今年も未勝利・セントポーリア賞を圧勝しているドゥラメンテや、重賞で僅差の2着を続けているアヴニールマルシェなど素質馬が揃った。出走を予定している主な有力馬は次の通り。
■2/15(日) 共同通信杯(3歳・GIII・東京芝1800m)
ドゥラメンテ(牡3、美浦・堀宣行厩舎)は、新馬戦こそ2着に敗れたものの、続く未勝利戦を6馬身差、セントポーリア賞を5馬身差で圧勝。課題のスタートは1戦ごとに良化、時計もどんどん縮めており、順調な成長を見せている。前走から中1週での参戦となるが、その前は間隔が開いており、条件もデビューから一貫して使われてきた東京芝1800mなので、大きな問題はなさそう。ここも一気に突破してクラシックへの出走を確実にさせたいところだ。
アヴニールマルシェ(牡3、美浦・藤沢和雄厩舎)は、昨年の新潟2歳S、東京スポーツ杯2歳Sでともに僅差の2着。前者はスタートが今一つだった分、後者は直線で窮屈になった分の負けで、世代上位の実力は持っている。ここも当然上位争いが期待される。
リアルスティール(牡3、栗東・矢作芳人厩舎)は、昨年末の新馬戦を快勝。好スタートを切って中団に控え、3〜4コーナーで持ったまま進出して直線楽々と抜け出すという、大物感たっぷりのレースぶりを見せた。相手は一気に強くなるが、互角以上にやれるポテンシャルは秘めている。
その他、デビュー2連勝中のアンビシャス(牡3、栗東・音無秀孝厩舎)、ホープフルS9着からの巻き返しを期すダノンメジャー(牡3、栗東・橋口弘次郎厩舎)、堅実なソールインパクト(牡3、美浦・戸田博文厩舎)、デビューから2戦の内容を見直したいティルナノーグ(牡3、栗東・松永幹夫厩舎)なども上位進出を狙う。発走は15時45分。
【データ分析/過去10年】
人気…1人気は[4-2-1-3]勝率40.0%、複勝率70.0%とまずまずの成績。1〜3番人気が[8-6-4-12]と8勝し、3着以内の30頭中18頭を占め人気馬の信頼度は高い。また4〜6番人気も[2-4-3-21]で単勝・複勝回収率ともに90%を超える高水準。7番人気以下は[0-0-3-58]複勝回収率42%の3着までという結果に終わっている。
前走着順…前走の着順が1〜3着だった馬は[10-8-6-46]と2着以内まではほぼ独占状態となっている。逆に前走6着以下と掲示板にも残ることができなかった馬は[0-0-2-33]複勝回収率30%というかなりの低水準に落ち込んでいる。
種牡馬…切れ味を求められる東京での世代戦ということで、サンデーサイレンス系の父を持つ馬が[6-6-6-36]と3着以内の過半数を占める。ただ、サンデーサイレンス系の中でも単勝オッズが一桁台だと[6-3-3-9]単勝回収率125%、複勝回収率88%と良いが、単勝オッズ2桁台になると[0-3-3-27]複勝回収率76%と低くはないが期待は薄くなってしまう。
◆アヴニールマルシェ
・一週前調教診断/井内利彰
過去3戦で1勝だが、新潟2歳Sはハナ差、東京スポーツ杯2歳Sはクビ差という競馬。ちょっとしたことで3連勝していた可能性もある馬だけに、デビュー前からの評判通りの走りを見せていると判断をしてよいだろう。前走は1週前追い切りでシンボリエンパイア、最終追い切りでペルーサといった古馬を追走して同入する内容。この動きから攻め駆けする馬と判断して間違いない。
それを思うと、今回の1週前追い切り