てぇへんだ、てぇへんだ〜。
今年も1人気がてぇへんだぁ〜。
って、毎年言ってる気がする。
てぇへん対象はもちろん3歳重賞の1人気馬だ。
一昨年は、1人気がぜんぜん来なくて、てぇへんだぁ〜で、去年は1人気が来まくって、てぇへんだぁ〜だった。
しかもてぇへんだ〜ってガヤガヤするのは、決まって弥生賞&チューリップ賞の終わった翌週。つまりフィリーズレビューの週だったりする。
なぜ、そこでガヤガヤしてしまうのか。
チューリップ賞と弥生賞はクラシックで活躍しそうな注目馬が1頭か2頭、必ず人気で出走するからだ。だから1人気馬に自然に目が行くし、その一挙手一投足を自然に追ってしまう。勝とうが負けようがだ。
で、その流れを引きずって、今年の1人気馬の成績をおさらいしたくなる衝動にかられるのかもしれない。
毎年この繰り返し。パブロフの犬でもあり、バカの1つ覚えでもある。合体させるとパブロフの1つ覚え。ワン!
ちなみに、
去年は、1人気が勝ちまくった。
2014年3月9日(弥生賞)までの3歳重賞1人気成績
1人気7-2-0-0
勝率.777!
ここまではパーフェクト連対だった!
シンザン記念 ミッキーアイル 1人気1着
フェアリーS オメガハートロック 1人気1着
京成杯 キングズオブザサン 1人気2着
きさらぎ賞 バンドワゴン 1人気2着
クイーンC フォーエバーモア 1人気1着
共同通信杯 イスラボニータ 1人気1着
アーリントンC ミッキーアイル1人気1着
チューリップ賞 ハープスター 1人気1着
弥生賞 トゥザワールド 1人気1着
一昨年は、1人気が飛びまくった。
2013年3月3日(弥生賞)までの3歳重賞1人気成績
1人気2-0-0-7
勝ったのはマイル路線の2頭のみ。あとは3着にも入れなかった。
シンザン記念 エーシントップ 1人気1着
フェアリーS イリュミナンス 1人気4着
京成杯 フラムドグロワール 1人気10着
きさらぎ賞 リグヴェーダ 1人気8着
クイーンC コレクターアイテム 1人気9着
共同通信杯 ラウンドワールド1人気4着
アーリントンC コパノリチャード1人気1着
チューリップ賞 レッドオーヴァル 1人気7着
弥生賞 エピファネイア 1人気4着
では今年は、どうてぇへんか?
一昨年、去年と同じように明け3歳の重賞だけで見るとこんな成績だ。
1人気成績=1-2-1-5
去年よりひどいけれど、一昨年よりは少しマシといったところか。マシといっても1着は1回だけで、一昨年よりひどい。馬券圏内で見て、マシなだけだ。
とはいえ、ちょっと掴みどころがない。だから3歳世代のすべての重賞をさらってみる。
今年から3歳世代の重賞も増えたので、この世代の重賞すべてを観測対象にしたほうが何かが見えるかもしれない。
函館2歳S 1人気 5着マイネルエスパス
新潟2歳S 1人気 2着アヴニールマルシェ
札幌2歳S 1人気 7着ミッキーユニバース
小倉2歳S 1人気 2着レオパルディナ
いちょうS 1人気 10着サトノフラム
アルテミスS 1人気 2着レッツゴードンキ
京王杯2歳S 1人気 3着ニシノラッシュ
ファンタジーS 1人気 2着ダノングラシアス
デイリー杯2歳S 1人気 3着ナヴィオン
東スポ杯 1人気 2着アヴニールマルシェ
京都2歳S 1人気 7着ティルナノーグ
阪神JF 1人気 8着ロカ
朝日杯F 1人気 1着ダノンプラチナ
ホープフルS 1人気 9着ダノンメジャー
シンザン記念 1人気 4着ダッシングブレイズ
フェアリーS 1人気 8着カービングパス
京成杯 1人気 2着ブラックバゴ
きさらぎ賞 1人気 1着ルージュバック
クイーンC 1人気 3着ロカ
共同通信杯 1人気 2着ドゥラメンテ
アーリントンC 1人気 4着ナヴィオン
弥生賞 1人気 7着シャイニングレイ
チューリップ賞 1人気 11着クルミナル
1人気成績 2-7-3-11
1人気で勝ったのは朝日Fのダノンプラチナときさらぎ賞のルージュバックのみ。
1着という点では一昨年に匹敵する頼りなさだ。でも2着の数は多い。
2着7回・3着3回。
この世代は1人気の取りこぼしの多い世代と言えるかもしれない。
だからこうなる。
てぇへんだ、てぇへんだ〜今年の1人気は取りこぼしが多くて、てぇえへんだ〜!
うむ。全体像は掴めた気がする。
あとはこの傾向を今週のFレビューに絡ませれば、それでおしまいだ。
1人気はどの馬かな……
って調子良く進みたいところだけど、Fレビューって、けっこう独自路線で、世代の流れなんて知ったこっちゃないレースだったりもする。
1人気が役立たずだった一昨年は1人気が11着に負けたけれど、1人気がパーフェクト連対だった去年も、Fレビューでは5着に負けた。
だから、今年の流れが1人気の取りこぼしだとしても、ちゃんと2着3着してくれるかはわからない。
(ではなんだって、1人気のおさらいをしたんだって話だけど、そこはもはやパブロフの一つ覚えなので理屈なんてありません。ワン!)
ただ3歳トライアル系重賞は1人気で勝つことがけっこう大事だったりする。
たとえば、1人気総崩れの一昨年は、
その後のフラワーCやファルコンSでも1人気は凡走したけれど、
スプリングSで、ロゴタイプが1人気1着して、皐月賞を1人気で勝った。
毎日杯と京都新聞杯で、キズナが1人気で1着して、ダービーを1人気で勝った。
去年はイスラボニータ、ハープスターが皐月賞・ダービー・桜花賞・オークスで1着2着したり、ミッキーアイルがNHKマイルを1着したり、トゥザワールドが皐月賞2着したりと活躍した。
前哨戦とはいえ、1人気で1着することの重要性がわかる。
つまり、ダノンプラチナとルージュバックを本番でナイガシロにしてはいけないことがわかる(だれもこの2頭をナイガシロになんてしないだろうだけど、一応、念のため)。
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Fレビューの1人気馬好走の基本スタイルは4-3-3系だけど、なかなかどうしてデリケートだったりもする。
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過去8年の1人気成績(阪神改修以後)
2-1-0-5
1着2着した馬の位置取り
アストンマーチャン 4-3-3 1着
アイムユアーズ 4-3-3 1着
ラナンキュラス 6-6-4 2着
4-3-3系だ。
着外に負けた1人気馬の位置取り
エイムアットビップ 9-8-7 10着
ミクロコスモス 13-13-13 4着
ドナウブルー 16-16-15 4着
サンブルエミューズ 2-3-4 11着
ホウライアキコ 4-6-6 5着
1人気が差し系だとうまく立ち回れてないことがわかる。
ただここ2年は先行してても馬券圏内に入れてない。
4-3-3が理想だけれど、そこに近いだけでは勝てないこともわかる。
実にデリケートだ。
このレースの勝ち馬は、
先行系4勝、差し系4勝で、五分五分。ペース次第ではどちらにも振られる。
先行は3角3、4番手、
差しは3角11〜13番手だから、
先行でも差しでも位置取りはデリケートなことがわかる。
ただ1人気は差しに回るほど好走しにくくなるのは間違いなさそう。
今年1人気が予想される馬は、
コートシャルマン
ムーンエクスプレス
クイーンズリング
の3頭。
コートシャルマンのここ2走は1600で先行して、今ひとつ弾けなかった。
1400のここでは中団〜差しに回りそう。
1人気ならば、それだけで取りこぼしそうだ。
ムーンエクスプレスの前走(阪神JF)は4-3-4で4着だった。
G1の1600を先行しての4着はさぞ自信になっているだろう。
1600よりは1400の方が得意そうで、だとするとここも4-3-3系で先行する可能性はある。ただ阪神JFは12人気での走りだった。1人気を背負って、同じように操縦できるかはわからない。
1人気ならば、これまた取りこぼしそうだ。
クイーンズリングはここが3走目。3走目で馬券になったのは去年3着したエスメラルディーナのみ。それだけで少し荷が重そうに思える。
新馬1800 2-1-2-1 1着
菜の花賞1600 8-7-5-5 1着
この2戦を見ると、1400のここではもうちょっと後方競馬になるか。
Mデムーロが、キャリアの浅さや後方の位置取り等の不利をなんとかしてしまうように思えるけれど、Mデムーロといえども1人気ならば取りこぼすと取ってみたい! それがFレビューのデリカシーとも思うからだ。
うむ、どの馬が1人気になっても取りこぼしそうだ。
このレースの1人気は1着しなければほぼ馬券圏外だから(1人気で2着したラナンキュラスも1着にハナ差だった)、取りこぼすなら=4着以下のはず。
万が一、今年のトレンド「取りこぼし」に乗ってきたとしても2着までとみた!
ただ、1人気にならなければ、逆に買いたくなったりもする。
人気の押し出し・引き出しってやつだ。もちろん引き出されて2人気・3人気になった馬にはそそられる。
今年の1人気は締切直前までデリケートに動くかもしれない。だから今は触わらず人気の行方を観察するだけにしておく。
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Fレビュー注目馬
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2・3人気になった馬と、
1400実績のある馬を狙ってみたい。
■スマートプラネット
ここ3戦はすべて1600競馬で、先行して最後に力尽きた。
アルテミスS 5着 2-2-2
阪神JF 6着 1-1-1
クイーンC 12着 2-2-2
ただ、残り2Fの表示まではどのレースでもしぶとく粘っていた。12着に負けたクイーンCでもだ。
つまり1400までは頑張れていたとも言える。
と同時に直線はもうちょっと短いほうがいいかもしれないとも感じる。
東京1600 直線525.9M
阪神1600外 直線473.6M
今回は
阪神1400内 直線356.5M
ちなみに1400は2-2-0-0だけど、
新潟内回り 358.7M 2-0-0-0
東京 525.9M 0-2-0-0
坂がない方がいいとも読めるけれど、ここは直線が短いほうがいいと読みたい。
新潟内回り 約358M
阪神内回り 約356M
ほぼいっしょ。
1600では逃げか番手だったけれど、1400ならば、4-3-3系の競馬になるかもしれない。
実際、1400を4-2-2系で1着したこともある。
酒井騎手は2度目の騎乗。先行競馬も得意だ。阪神の1400を先行させるならば、田辺騎手より心強い。
■ラッフォルツァート
1400成績 2-4-1-0
今年からラフィアンの牝馬は「マイネ」をやめたからわかりにくいけれど、れっきとしたマイネル軍団だ。
それだけに前走に引き続きシュタルケ騎手を確保できたのは大きい。
重賞ではノーザンF系に優先的に騎乗するのがシュタルケ騎手だからだ。
この馬も脚質は先行。先行は得意だけれど、逃げは好きじゃないはずのシュタルケ騎手ならば、4-3-3系の走りをさせてくれそうで、心強い。
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中日新聞杯注目馬
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萩原厩舎の2頭
横山典・ダノンジェラート
蛯名・ミトラ
魁!男塾の剣桃太郎、キングダムの羌カイ(きょうかい)はともに闘いに「気」を取り入れるキャラ。
その気が最高潮に練られたら、天下無敵だけど、気が尽きたら、呼吸が乱れ、ハァハァ、ぜぇぜぇ言って、途端に危険に晒される。そんな設定。
ジョッキー界では横山典騎手が気功系(もしくは集中力系)のジョッキーか。
気はあくまでもたとえだけれど、そのくらい集中しきった時と集中が途切れた(ように見える)時の落差は大きいと自分には思える。
直近では先週のチューリップ賞のココロノアイが横山典騎手の集中力が発揮されたように見えた。
先週土曜はココロノアイ1頭騎乗だった。暴発モードを内包しているココロノアイをしっかり操って1着させた。
日曜中山でシャイニングレイ1頭騎乗だった川田騎手が7着に敗れただけに、横山典騎手の1頭騎乗の意味が際立ったようにも思えた。
肝心なのは馬の能力やデキだとしても、名手系の1頭騎乗にはどうしたって意味があるように思えてしまう。たとえ本当に1頭しか馬が集まらなかったとしてもだ。
今週の土曜中京で横山典騎手が何頭の馬に騎乗するのかわからないが、少なければ少ないほど、ダノンジェラート騎乗時の気は高まると想像してみたい。
それでもレース途中で気が尽きるリスクはいつだってある。4着以下なら何着だって同じだ。ならば、気が尽きるほうの選択もある。ダノンジェラートは前走1600万を勝ったばかりなのに予想では1人気の支持もあるからだ。
しかしダノンジェラートは全14戦中11戦が1人気という、今回のメンバーでは1人気率がダントツに高い馬。
全成績5-5-3-1
1人気成績5-4-2-0
これを見せられたら、1人気でないと馬券にならないようにも思えてくる。
ちなみに1人気でなかったのは、
デビューの未勝利戦 7人気2着
セントライト記念 4人気3着
菊花賞 12人気7着
着外は菊花賞の7着のみ。
1人気じゃなくても、G1以外では2着3着してるから、何番人気でもいい。
ただ14戦中11戦で1人気に支持され、現在9戦連続で1人気の馬だ。G3のローカルのハンデ戦なら、ふつうに1人気になってもおかしくないし、1人気にならないとしたら、どこか不安要素が露呈したとも思える。
やっぱり1人気にならなきゃダメ。そんな気がしてきた。
あとは横山典騎手の気が練りに練られることを祈るばかりだ。
って、1人気の馬を買うのにハラハラドキドキするなら買わない方がいいんじゃない? まったくその通りでございます。
ミトラは、蛯名騎手が2回目の騎乗(6走前のパラダイスS1着以来)。勝算か将来性がないと西下しないタイプの蛯名騎手が騎乗するのだから、こちらもそれなりのデキにあると判断できる。
萩原厩舎の2頭出しに注目だ。
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中山牝馬S注目馬
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パワースポット
マイネグレヴィル