優先出走権はないものの、桜花賞やオークスへ向けた重要な一戦となるフラワーC。今年はフェアリーSを逃げ切ったノットフォーマルや、同レース2着のローデッド、デビュー2連勝中のアルビアーノなどがエントリーしている。出走を予定している主な有力馬は次の通り。
■3/21(土) フラワーC(3歳・牝・GIII・中山芝1800m)
ノットフォーマル(牝3、美浦・中野栄治厩舎)は前走のフェアリーSを11番人気で制覇。人気薄での勝利だったが、1勝馬が15頭も登録しているここでは抜けた実績であり、同レース3着のテンダリーヴォイスらがアネモネSの上位を独占しただけに、こちらも無様な競馬はできないところだろう。
ローデッド(牝3、栗東・荒川義之厩舎)は前走のフェアリーSで出遅れながらも早めに差を詰めて2着に入った。2000m戦でレコード勝ちしているだけに、距離延長は歓迎だろう。逆転のチャンスは十分。
アルビアーノ(牝3、美浦・木村哲也厩舎)は新馬・500万下と連勝。どちらも楽勝と言える内容で、距離延長のここも期待がかかる。ルージュバック、キャットコイン、クイーンズリングに続く無敗の重賞ウィナー誕生となるか。
その他、連勝中のディアマイダーリン(牝3、美浦・菊沢隆徳厩舎)、新馬戦快勝のサトノフラリッシュ(牝3、栗東・南井克巳厩舎)、前走は不利があったエヴァンジル(牝3、美浦・菊川正達厩舎)、距離延長がプラスに向きそうなロッカフラベイビー(牝3、美浦・鹿戸雄一厩舎)なども上位進出を狙う。発走は15時45分。
【データ分析】
【データ分析】
人気(中山競馬場で行われた過去9回)…1番人気は[3-3-1-2]勝率33.3%、複勝率77.8%と堅実。しかし、2〜5番人気は[3-4-2-27]複勝率25.0%、複勝回収率59%と成績は振るわず、人気がそのまま信頼できるわけではない。単勝オッズ10倍以上の馬が[3-5-5-96]複勝率11.9%で馬券圏内の約半数を占め、毎年1頭以上馬券に絡んでいるので人気でガチガチの決着はあまり想像できない。
馬体重(中山競馬場で行われた過去9回)…当日の馬体重が479kg以下の馬は[6-7-5-102]単勝回収率33%、複勝回収率43%、480kg以上の馬は[3-3-3-11]単勝回収率291%、複勝回収率155%と牝馬としては馬格がある馬に適性がある。また過去9回の内、近5回では[3-2-2-4]複勝率63.6%、複勝回収率218%、それ以前だと[0-1-1-7]複勝率22.2%、複勝回収率78%と近年でより顕著な傾向。
生産者(中山競馬場で行われた過去9回)…社台系の生産牧場(社台F・ノーザンF・白老F)の生産馬は[5-5-4-33]単勝回収率136%、複勝回収率89%と馬券圏内の半数以上を占め、桜花賞へのステップとして社台グループの馬が狙って参戦している印象を受ける。しかし、近5年では[2-2-1-16]複勝率23.8%、複勝回収率57%と、05年1着シーザリオなどが該当するそれ以前[3-3-3-17]複勝率34.6%、複勝回収率115%ほどの勢いは見られない。実際、近年の牝馬クラシックの有力候補はチューリップ賞に出走し、14年1着バウンスシャッセはその後皐月賞に向かうなど、このレースに有力候補を走らせない傾向がみられる。近5年の該当馬の内7番人気以下の馬は[0-0-0-12]で掲示板にも乗っておらず人気がない場合は切る方が良さそうなほか、1番人気に推された3頭(14年5着ショウナンパンドラ、13年7着カラフルブラッサム、10年3着サンテミリオン)はいずれも人気に応えることができていない。
◆ローデッド
・陣営コメント/佐藤調教助手
「前走(フェアリーS2着)は立ち遅れながらいいところでうまく捲って行って、厳しい競馬でも力のあるところは見せてくれました。レース後は放牧に出してリフレッシュさせ、ここを目標に帰厩。順調に来ています。ゲートが課題で、中山コースはどうかという不安はありますが、なんとかいい競馬をしてもらいたいですね」
◆ノットフォーマル
・血統診断/望田潤
ストロングガルーダやダイワバーバリアンのイトコで