2歳王者ダノンプラチナに新鋭リアルスティールが挑む/スプリングS
2歳王者ダノンプラチナがここで始動。ここを快勝して、先日の弥生賞で強い競馬を見せたサトノクラウンの快進撃に待ったを掛けたいところ。それに2戦目で共同通信杯を制した大器・リアルスティールが挑戦する。共にここで結果を出せれば本番が楽しみになるだけに、注目が集まる一戦。出走を予定している主な有力馬は以下の通り。
■3/22(日) スプリングS(3歳・牡牝・GII・中山芝1800m)
ダノンプラチナ(牡3、美浦・国枝栄厩舎)は新馬戦こそ落としてしまったが、未勝利、ベゴニア賞、朝日杯FSと3連勝。特に朝日杯FSはハイレベルなメンバーを後方から一気に差し切って見せた。マイルでの内容は世代でも抜けたものを見せていて、今回は距離延長、初の中山コースと課題はあるが、それを克服できれば本番が非常に楽しみになる。ここは結果と共に内容が問われる一戦だ。
リアルスティール(牡3、栗東・矢作芳人厩舎)は新馬戦を快勝して臨んだ共同通信杯で、ドゥラメンテなどの強豪を下して重賞制覇。同厩舎のダービー馬ディープブリランテを彷彿とさせるレース内容だった。ここでGI馬を相手に良い競馬ができれば一気に本番の主役候補に躍り出ることとなる。
その他、着実に力を付けていてコース適性も高いベルーフ(牡3、栗東・池江泰寿厩舎)、骨折明けも新潟2歳Sの内容が光るミュゼスルタン(牡3、美浦・大江原哲厩舎)、相手なりのしぶとさが怖いブラックバゴ(牡3、美浦・斎藤誠厩舎)、2連勝で底を見せていないキタサンブラック(牡3、栗東・清水久詞厩舎)辺りも上位争いの候補。発走は15時45分。
【データ分析】
人気(中山競馬場で行われた過去9回)…1番人気は[3-3-2-1]勝率33.3%、複勝率88.9%と軸として信頼できる。1〜3番人気[6-5-4-12]複勝率55.6%、複勝回収率84%と2回に1回以上馬券になる。特に近5回では1〜3番人気の内2頭が3着以内を占め、近3年は1・2着を独占している。単勝オッズ10倍以上の馬は[3-4-4-90]複勝率10.9%、複勝回収率61%と人気薄は来ないわけではないが、人気サイドで決まる傾向の方が強い。
馬体重(中山競馬場で行われた過去9回)…当日の馬体重が480kg以上の馬は[7-8-4-57]複勝率25.0%、複勝回収率83%、479kg以下の馬は[2-1-5-21]複勝率13.6%、複勝回収率38%と馬格のある馬の方が成績が良い。特に近5年では、479kg以下の馬は14年3着クラリティシチー(4番人気)、10年3着ローズキングダム(1番人気)の人気馬2頭以外は3着以内に入っておらず、[0-0-2-28]複勝率6.7%、複勝回収率9%と壊滅的。上述の1〜3番人気と合わせると、近5年で1〜3番人気に支持された馬体重480kg以上の馬は[4-3-0-2]勝率44.4%、連対率77.8%とかなりの確率で連に絡んでいる。
枠番(中山競馬場で行われた過去9回)…1〜3枠の内枠に入った馬が[6-5-3-33]複勝率29.8%、複勝回収率90%と、それ以外の4〜8枠の馬[3-4-6-75]複勝率14.8%、複勝回収率49%の2倍近い複勝率・複勝回収率を残している。その内枠の中でも1〜6番人気だと[6-3-2-9]勝率30.0%、複勝率55.0%と高い勝率・複勝率を誇る。4〜8枠で馬体重が479kg以下の馬は[1-0-3-36]複勝率10.0%、複勝回収率19%とかなりの減点材料。
◆リアルスティール
・陣営コメント/渋田調教助手
「前走(共同通信杯1着)はデビュー2戦目でしたが、素晴らしい加速力で強い勝ち方をしてくれました。ここまで期待通り、順調に来ていますよ。レース後は短期放牧に出してリフレッシュさせ、3月頭に帰厩。1週前追い切りもとてもいい動きで、乗っていた福永ジョッキーが絶賛していました。皐月賞の前に中山コースを経験しておくのもプラスになるはずです」
・血統診断/望田潤
ラングレーの全弟で