本命はこの馬に
さぁ、22日はばんえい記念。インフィニティー、フクドリなど去年の上位馬が揃って出走するほか、今季の重賞で2勝を挙げたフジダイビクトリーが初挑戦します。激戦必至。見応えのある叩き合いが展開されそうです。
ここ5年の1〜3着馬15頭に共通しているのは、(1)7歳以上、(2)北斗賞、ばんえいグランプリ、岩見沢記念、北見記念、帯広記念、のいずれかで優勝経験あり(例外1頭=14年2着馬フクドリ)、(3)同年度の岩見沢記念、北見記念、帯広記念で3着以内(例外2頭=12年3着馬ナリタボブサップ、14年2着馬フクドリ)、の3点。今年はインフィニティー、フクドリ、キタノタイショウ、フジダイビクトリーが3条件をクリアしています。去年、例外中の例外で2着に来てしまった(?)フクドリも、今年度は秋の北見記念と正月の帯広記念に勝っていますから、文句なしの“有資格馬”になりました。
今までの例からすれば、上記4頭のうち2頭は3着以内に来るはず。4頭が上位を独占する可能性も高いと思います。何しろ1トンのソリを曳く別格のレースなので、勝負になる馬はほんの数頭。だからこそ、連覇や複数回優勝が多いのかもしれません。
そういう意味では、去年の優勝馬インフィニティーを軸にするのが無難でしょう。でもこの馬、過去に複数回優勝した馬に比べると、ちょっと物足りないところがあるような気がします。1トンを曳いても確実に障害を上り、降りてからも歩ける馬ですが、他の馬より際立っている部分が見当たらないのです。堅実なのが取り柄、とも言えますが。
その点では、障害を上がるのにやや難はあるものの、降りてからの切れ味が抜群のフクドリや、元々同世代の中で際立っていたキタノタイショウは“癖ある馬に能あり”というタイプ。うまくハマれば怖い存在です。
一方、年齢を重ねて充実し、このレースに初挑戦する馬も要注意。去年は、先に挙げた3条件をクリアしていた初挑戦馬が1、3着に来ました。今年はフジダイビクトリーがこれに該当します。ただし、同馬にとっては大外10番枠が難敵でしょう。10コースは、フルゲート(10頭立て)にならないと使われないことがあって、他のコースよりも重く(ソリが滑りにくく)なりがち。さらに、大勢のファンが見守るスタンドに近く、そちらを気にして苦戦するケースもあるとのこと。フジダイビクトリーがこれを克服できるかどうか?ちょっと微妙なところだと思います。
で、私の本命はフクドリ。障害を越える際に横や後ろを気にして集中力を欠いてしまうことがありますが、1トンのソリを曳くとなると他の馬も「障害スンナリ」とは行かないので、互角に上がってくれさえすれば勝ち負けできると見ました。この馬を軸に3連単を買うつもりです。
では、世界でただひとつ、ばんえい競馬の頂点を極める大一番にぜひご注目を!!!