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　今年の高松宮記念には香港のエアロヴェロシティが参戦。昨年の香港スプリントの覇者で、今年の日本馬のラインナップを考えると実績は上位。それを安定性抜群のストレイトガール、昨年の覇者コパノリチャード、逃げ馬として完成してきたアンバルブライベンなどが迎え撃つ。出走を予定している主な有力馬は以下の通り。

■3/29(日)　高松宮記念(4歳上・GI・中京芝1200m)

　エアロヴェロシティ(セ7、香港・P.オサリバン厩舎)は昨年末の香港スプリントの覇者。問題は日本の馬場への適性だろうが、時計の掛かる中京なら問題は無さそう。これまでの香港のスプリンターたちの活躍を考えると、ここは圧勝されても不思議ではない。

　ストレイトガール(牝6、栗東・藤原英昭厩舎)は昨年の3着馬。秋のスプリンターズSでは2着に入線し、香港スプリントでも3着と健闘。着実に力を付けており、実績はここでも上位。道悪も得意ではないがこなせるタイプで、ここも勝ち負けに持ち込んでくるだろう。

　コパノリチャード(牡5、栗東・宮徹厩舎)は昨年のこのレースの覇者。前走の阪急杯は抜群の手応えで直線に向きながらも伸び切れず6着に終わった。昨年の京王杯スプリングCでも7着に敗れているように、58キロの斤量がこたえるタイプなのかもしれない。惨敗から一変できるタイプなだけに、今回は巻き返しが期待されるところ。

　アンバルブライベン(牝6、栗東・福島信晴厩舎)は逃げ馬として完成してきた。テンのスピードが速く、隊列をきっちりと決めきる事ができる。これによりそれほどペースが上がる逃げを打たなくて済むのが大きな武器。コース形状的にそれほどペースが上がらない中京なら逃げ切りも十分に考えられるだろう。

　その他、オーシャンSを制して復調ムードのサクラゴスペル(牡7、美浦・尾関知人厩舎)、初スプリント戦も前走の末脚に完全復活を感じさせたダイワマッジョーレ(牡6、栗東・矢作芳人厩舎)、同じく距離が鍵も折り合いに進境を見せたミッキーアイル(牡4、栗東・音無秀孝厩舎)、控える競馬でも結果が出せるようになったハクサンムーン(牡6、栗東・西園正都厩舎)、能力に差がないレッドオーヴァル(牝5、栗東・安田隆行厩舎)辺りも好走圏内。発走は15時40分。

【データ分析】
人気(リニューアルオープン後の過去3回)…1番人気は[1-0-2-0]勝率33.3%、複勝率100.0%と複勝圏は外していない。1〜3番人気が[3-2-2-2]勝率33.3%、複勝率77.8%と馬券圏内9頭のうち、7頭を占めており固い決着が多い。4番人気以下の馬は[0-1-1-42]複勝率4.5%、複勝回収率35%と波乱の決着を想定することはあまり期待できない。

前走着順(リニューアルオープン後の過去3回)…前走の着順が1〜3着と好走していた馬は[2-3-2-15]複勝率31.8%、複勝回収率60%と馬券圏内の多数を占め、前走4着以下の[1-0-1-29]複勝率6.5%、複勝回収率43%を大きく上回る。特に当日単勝人気が3番人気以内で、前走1〜3着だった馬は[2-2-2-0]複勝率100.0%、複勝回収率165%と抜群の成績で、実績を持ち、それがきちんと評価されるような馬が実力通りに走りやすいレースだといえる。

枠番(リニューアルオープン後の過去3回)…1〜4枠の馬が[1-0-1-22]複勝率8.3%、複勝回収率15%と低調なのに対して、5〜8枠が[2-3-2-22]複勝率24.1%、複勝回収率80%と好調。人気薄で好走した14年8番人気2着スノードラゴンは8枠発走、13年10番人気3着ハクサンムーンは7枠発走だった。ただ、1〜4枠がそのまま不利になるのではなく、1〜3番人気は[1-0-1-0]勝率50.0%、複勝率100.0%としっかり走っているので、枠番で人気馬を減点する必要はなさそう。

◆ストレイトガール
・陣営コメント/田代調教助手
「前走(香港スプリント3着)は初めての海外遠征でしたが、内容の濃いレースだったと思います。レース後は着地検疫と放牧を経て帰厩、変わらず気配はいいですよ。1週前追い切りはCWコースでジョッキーを乗せて行いましたが、いい動きでしたし、順調です。昨年のこのレースは雨で馬場が悪化したことに尽きるし、良馬場なら力を出せるはず。なんとかいい結果を期待したいですね」

・一週前調教診断/井内利彰
　昨年のシルクロードS以降、5走して、うち4走がGI(海外含む)だったが、2着1回3着3回。手の届きそうなところにありながら、勝つことができていないのは、気になるところではあるが、個人的には