ダートGI上位の実績馬とアジアエクスプレスの対決/アンタレスS
今年のアンタレスSには昨秋のチャンピオンズCで2着のナムラビクター、3着のローマンレジェンドがスタンバイ。それらに骨折明けを叩いたアジアエクスプレスが挑む。歴戦の古馬達を相手にどこまで通用するか、今後のダート戦線を占う上で注目が集まる一戦となりそうだ。出走を予定している主な有力馬は次の通り。
■4/18(土) アンタレスS(4歳上・GIII・阪神ダ1800m)
アジアエクスプレス(牡4、美浦・手塚貴久厩舎)はレパードS以来の実戦となった前走名古屋大賞典でメイショウコロンボの逃げ切りを許してしまったが、休み明けを叩かれた上積みは大きいだろう。右回りは問題なく、ここは古馬の一線級との力関係が鍵となる。ここで通用するようなら今後が一気に楽しみだ。
ナムラビクター(牡6、栗東・福島信晴厩舎)は前々走のチャンピオンズCで2着に入った。それまで安定した成績を残していたが、前走はまさかの大敗。敗因が不可解だが、能力を考えるとここは巻き返せるはず。昨年勝ちの舞台で見直したい。
ローマンレジェンド(牡7、栗東・藤原英昭厩舎)は昨秋のチャンピオンズCで3着に入り復活の気配を見せたが、続く東京大賞典、フェブラリーSは共に5着と詰めが甘くなってしまった。ただ、メンバーが強かったことも確かで、その点で楽になるここは巻き返したいところだろう。
その他、ベストの距離ではないが差し脚が際立つワイドバッハ(牡6、栗東・庄野靖志厩舎)、ここ2戦敗退も力のあるクリノスターオー(牡5、栗東・高橋義忠厩舎)、7歳ながら素質が開花してきたマルカプレジオ(牡7、栗東・今野貞一厩舎)、フレッシュなアスカノロマン(牡4、栗東・川村禎彦厩舎)、マスクゾロ(牡4、栗東・岡田稲男厩舎)といった4歳馬達もどれだけ通用するのか楽しみな一戦。発走は15時30分。
【データ分析】
人気(阪神競馬場で行われた過去3回)…1番人気は[2-0-1-0]勝率66.7%、複勝率100%とかなり優秀な成績。1〜3番人気でも[3-1-3-2]勝率33.3%、複勝率77.8%と馬券圏内の9頭中7頭を占め、阪神競馬場で行われた過去3回は堅めの決着となっている。
前走3角(阪神競馬場で行われた過去3回)…前走の3コーナーでの位置取りが4番手以内の馬が[3-3-0-17]複勝率26.1%、複勝回収率106%と連対をすべて占めている。5番手以下の馬が[0-0-3-22]複勝率12.0%、複勝回収率20%と3着が精いっぱいで、前走で逃げ・先行していた馬を狙いたい。4番人気以下で馬券になった2頭はいずれも前走3コーナーでは2番手以内に位置しており、穴馬はさらに前に位置していた馬から選ぶ方が良い。
年齢(阪神競馬場で行われた過去3回)…4歳馬が[1-1-1-9]複勝率25.0%、複勝回収率165%と回収率が高い。5歳馬は[2-0-0-9]複勝率18.2%、複勝回収率22%、6歳馬は[0-1-1-10]複勝率16.7%、複勝回収率28%、7歳以上の馬は[0-1-1-11]複勝率15.4%、複勝回収率30%と高齢馬の回収率は低い。しかし、5歳以上の馬でも5番人気以内の人気馬は[2-2-2-4]複勝率60.0%、複勝回収率98%と安定しており、5歳以上のキャリア豊富な人気馬と、成長の可能性を残す人気薄の4歳馬を選びたい。
◆ナムラビクター
・陣営コメント/福島信調教師
「前走(東海S11着)は最後伸びあぐねてしまいました。チャンピオンズCで目一杯に仕上げたし、コンスタントに使ってきた疲れが残っていたのかもしれません。レース後は