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園田で岩田騎手でクロスクリーガー/兵庫チャンピオンシップ

  • 2015年05月05日(火) 18時00分


◆園田で岩田騎手でということになれば逆らう手はない

 当初は回避とされていた地元で7戦7勝のインディウムが直前になって一転出走を決めたことにはちょっとびっくりした。伝えられるところによると、出走予定だった翌日のAB混合特別が頭数不足で不成立となり、兵庫ダービーへのローテーションを狂わせたくないとのことでの出走となったようだ。とりあえず興味の焦点が中央馬のみのレースにならなかったことはよかった。とはいえ今まで厳しいペースのレースを経験したことのないインディウムにとっては難しいレースになりそう。今後の経験になればというところだろう。

 伏竜Sの1〜3着馬が揃って出走してきて、特にクビ差の接戦となった1、2着馬、クロスクリーガーとリアファルのレベルは高い。クロスクリーガーは、その後にUAEダービーに遠征する3頭が揃って出走していたヒヤシンスSでゴールデンバローズの3着。他の2頭、ディアドムス、タップザットには先着していた。伏竜Sのレース内容も充実ぶりがうかがえるもので、園田で岩田騎手でということになれば逆らう手はない。

 リアファルはデビューからダート1800m戦のみを使われて4戦2勝、2着1回。伏竜Sのゴール前でクロスクリーガーにクビ差まで迫ったレースぶりは見どころがあった。血統的にも2000mのジャパンダートダービーを狙っているのではないか。

 ノーブルヴィーナスが挙げた2勝はダート1200m。とはいえ芝1600mのジュニアCで差のない5着という好走もあり、また血統的にも距離をこなせるのではないかと見る。

 地元期待のインディウムは△の1番手まで。中央のこの世代のおそらくはダートで頂点を争うであろう馬たちを相手に、今回はどこまでやれるか。みずからペースをつくるのか、それとも中央の有力馬を先に行かせて控える競馬をするのか。中央勢の一角は崩したい。

 タンジブルもデビュー以来ダート1800mのみを使われ、すべて3着以内に好走。母父プルピットは、北米の現在のナンバー1種牡馬タピットの父で、勢いのある血統。

 ポムフィリアは、前走4コーナー11番手からの直線大外一気は最後余裕があったが、レースぶりからも血統的にも、この距離は長いような気がする。

◎クロスクリーガー
○リアファル
▲ノーブルヴィーナス
△インディウム
△タンジブル
△ポムフィリア

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1964年生まれ。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』解説。NAR公式サイト『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』等で記事を執筆。ドバイ、ブリーダーズC、シンガポール、香港などの国際レースにも毎年足を運ぶ。

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