スマートフォン版へ

ラジオNIKKEI賞は今年も内ピッタリか? 国分優はサドンストームでもぶっこ抜けるか?

  • 2015年07月02日(木) 12時00分


2015年の上半期が終わった。
自分は年明け最初のコラムで、はじまりの雑感として、こんなことを書いていた。

1 ディープインパクト産駒との接近遭遇
2 池江・角居厩舎との接近遭遇

特に、池江・角居厩舎に関しては、厩舎に厚みがあるから、G1での2頭出し、3頭出しは当たり前だ! どの定食屋にも当たり前にある生姜焼き定食だ!と記した。

したらば、
宝塚記念では池江厩舎・角居厩舎ともに3頭出しで、ワンツーを決めた。

1着 池江厩舎ラブリーデイ
2着 角居厩舎デニムアンドルビー 父ディープインパクト
3着 ショウナンパンドラ 父ディープインパクト

馬連12900円

池江&角居の馬連6頭ボックスで15点。
100円ずつで1500円。
ちょっと高めの生姜焼き定食を食べたつもりで、押さえられたなら、1500円が12900円になったってことだ。

ディープインパクト産駒は4頭出走していて、うち3頭は角居(2頭)・池江(1頭)で被るから、ディープ産駒を混ぜたら、馬連なら7頭ボックスで21点、3連複なら35点で的中したことになる。

悪友を誘って、ビールでも飲みながら、生姜焼き定食とハンバーグ定食にきんぴらごぼうとほうれん草のごま和えとマカロニサラダなどを付け足すつもりで、3連複に3500円投資していたら、15万7,770円になったってわけだ。ワオ!
そしたらそのお金で、奥様や彼女や友達より大事な人や、くやしいけど大事な人とかと、ちょっと豪華なディナーが洒落込めたってわけだ。ワ〜オ!

逃した彩芽は大きい。
たしかにゴールドシップの大出遅れはあったけれど、それだって想定していた。
なんせ「絶望」まで想定していたのだから。
だけど、ハズれた。絶望の対応が甘かったのかもしれない。いや、もっとシンプルに対応すべきだったってことだろう。
だから、今ここで半年後の自分のために書いておく。

有馬記念では、定食代をケチらないぞ!
池江厩舎と角居厩舎の馬のボックスだけは絶対に買うぞ!
ディープインパクト産と厚みを増して来ている堀厩舎を混ぜてもいいけど、取りあえず池江厩舎と角居厩舎馬券は買うぞ!

で、その上で、出走しているであろうゴールドシップをどうするかを長考だ。
長考しても、もはや出る答えは喝采か絶望、1着か着外の2択だろう。
それでもそこに時間をかける。2択は真摯に、押さえはカンタンにってやつだ。

うむ、できた。有馬記念が完成した。やったー!

忘れないようにしないと。
でも、こういうのは忘れてしまったときの方が当る。
忘れて、アチャー! で、後の祭り。
それが世の常だ。
よし! 忘れよう! この予想を当てるために忘れよう!

------------------------------------------------
ラジオNIKKEI賞は今年も内ピッタリの隊列が読めれば、だいたい当るんじゃないか。
------------------------------------------------

第3週に行われていたラジオNIKKEI賞が2年前から開幕週に行われるようになった。
今年も開幕週。

それでどうなったか?
ひとひねりは必要だけど、開幕週らしい重賞になった。

2年前
1着 ケイアイチョウサン 14-14-15-14 8人気
2着 カシノピカチュウ  7-8-10-8 14人気
3着 アドマイヤドバイ  4-4-6-4  5人気

通常の位置取りだけ見ても開幕競馬らしさは見えない。
ここに前後の位置だけでなく、内か外かの位置も付け加えると見えてくる。

1着 6枠11番 道中→後方・内ピッタリ 直線→最内
2着 2枠4番  道中→中団・内ピッタリ 直線→内
3着 2枠3番  道中→4番手・内ピッタリ 直線→内

みんな、道中、内ピッタリ。
内ピッタリで、アドマイヤドバイ-カシノピカチュウ-ケイアイチョウサンな隊列で進み、
直線で、その3頭の位置が入れ替わり、3着-2着-1着した。
そんな競馬だった。
ケイアイチョウサンの横山の典さんが、最内を突いて、スルスルと抜け出し、1着したのは今でも鮮明に記憶しているけれど、2着馬、3着馬も道中内ピッタリを追走していたというわけだ。

逃げた馬は9着、2番手・3番手の馬は4着・5着だった。
馬場がいいから、できるだけ前につけたいという騎手心理が作用しすぎて、逃げ・先行馬に苦しい展開を呼んだのかもしれない。
だけど、そこは開幕競馬で、最内をピッタリ追走した馬たちが一番無理なく追走できて、上位を独占した。そんな競馬だった。

てなことを、去年のここで書いて、2年目の開幕ラジオNIKKEI賞の道中に注目してみた。
すると、去年もほぼ同じような内ピッタリ競馬だった。

去年
1着 5枠9番 ウインマーレライ 3-3-2-3 5人気
2着 2枠4番 クラリティシチー 12-12-14-9 1人気
3着 2枠3番 ウインフェニックス 6-7-7-3 7人気
4着 1枠2番 オウケンブラック 13-12-11-9 10人気

1着 5枠9番 3番手・内ピッタリ 直線・最内
2着 2枠4番 後方・中      直線・外
3着 2枠3番 中団・内ピッタリ  直線・内
4着 1枠2番 後方・内ピッタリ  直線・中

道中内ピッタリを走った馬が1着・3着・4着。
中を走って、外から差せたのは1人気クラリティシチーだけだった。

道中の最内馬の隊列
トシザミキ(逃げ・16着)-カウニスクッカ(番手・6着)-ウインマーレライ(1着)-ウインフェニックス(3着)-オウケンブラック(4着)

2年連続で内ピッタリ競馬をした馬が上位にやって来た。
ならば今年もそこを狙うまで。

もちろん枠は最重要だ。
でもそれだけじゃダメなこともわかる。
馬に内ピッタリから抜け出す気概があるか?
騎手に内ピッタリの意識と気概があるか?

2年前のケイアイチョウサンは横山典に内ピッタリの意識があったから、6枠11番でも勝てたのではないか。
騎手に内ピッタリの意識があっても、馬が内を嫌がり、外からしか伸びないのではダメだ。
馬に気概があって、騎手に意識があっても、1人気だとその責任感から、外を回す騎手もいる。

枠を重視しつつ、馬と騎手と人気などを考慮しながら、内ピッタリの隊列を想定する。
で、先行〜中団にいそうな馬を軸に選ぶ。
これで今年もだいたいじゃないか。

-----------------------------------------------
ラジオNIKKEI賞注目馬
------------------------------------------------
ミュゼゴースト 善さん
ムーンクレスト 典さん
ホワイトウインド 松岡
マイネルシュバリエ 柴田大

ミュゼゴーストは、前走の白百合Sで最内を突いて3着したのが気に入っている。あの競馬ができるのならば、ここでも内ピッタリ競馬ができるはず。
そもそも柴田の善さんが白百合Sのために土曜の京都へ遠征したのも気に入っている。
ハンデは55キロ。軸なら悪くない。
ただし、リスクを冒してまで最内を狙うタイプとも思えないので、中〜外枠に入ったら、軸にはしにくい。

ムーンクレストは、福島の馬場のことをよ〜くわかっているだろう典さんが乗るのが魅力的。
今回で12戦目だけど、2年前に1着したケイアイチョウサンも11戦目だった。
そのケイアイチョウサンは前走にあたる10戦目で古馬と走っていた(1000万・7着)。
ムーンクレストも11戦目の前走で古馬(1000万)と走って、しかも2着している。
ハンデは54キロ。
プリンシパルSで0.3差つけられた1人気濃厚のアンビシャスとは2.5キロ差、きさらぎ賞で0.1差つけられた上位人気濃厚のアッシュゴールドとは2キロ差で、予想9人気ならば一発期待したくなる。
横山の典さんだから、内枠でも外枠でも最内をピッタリ追走してくれそうな魅力がある。
あとは返し馬で「ピンと来るか」だろう(←ここが最重要事項か!?)

ホワイトウインドとマイネルシュバリエは岡田繁幸氏系の2頭で、今回ペースを作りそうな2頭でもある。
過去2年では、逃げ・番手の最内ピッタリ馬は馬券になってないけれど、この2頭でペースを作るとなると話は別。
内を取って、逃げ・先行できそうな枠に入るなら、警戒しておきたい。

※ここにも池江厩舎の馬はスタンバイしている。
アッシュゴールド 予想4人気
今年は例年以上に厚みを感じさせる堀厩舎の2頭もスタンバイしている。
キャンベルジュニア 予想7人気
レアリスタ 予想2人気

もちろん忘れちゃいない。だからナイガシロにするつもりもない。でもキャンベルジュニア以外は人気になりそうだから、相手として忘れなきゃいいだろう。そんなスタンス。

-----------------------------------------------
CBC賞の国分優!
------------------------------------------------

CBC賞のサドンストームに国分優騎手が騎乗する!

それまでも何度か乗っていたし、ここ3戦は重賞でも騎乗しつづけており、もはや主戦だろうから、
「騎乗する!」と!を付けることでもないかもしれない。

けれど、自分の中では「!」だ。
2週前に国分優騎手がティーハーフで函館スプリントを豪快に差し切ったときから「!」になった。

サドンストーム 西浦厩舎 牡6
父ストーミングホーム 母ビールジャント 母父グリーンデザート
馬主シェイク・モハメド

ティーハーフ 西浦厩舎 牡5
父ストーミングホーム 母ビールジャント 母父グリーンデザート
馬主シェイク・モハメド

どちらも西浦厩舎の馬で、モハメド殿下の馬で、父ストーミングホームの全兄弟で、
短距離を得意としているスプリンターで、主戦が国分優騎手。

巷の噂では、西浦師はこの2頭でスプリンターズSを本気で狙っているという。
おそらくスプリンターズSまでは、2頭はいわゆる使い分けで、進んでいくだろうけど、もし、思惑通りに順調に走って、2頭でスプリンターズSに参戦できたら、国分優騎手はどちらに騎乗するのだろう?

若い国分優騎手は選ぶ立場にないかもしれないけれど、サドンストームでも結果を出し、ティーハーフでも今後さらに結果を出していったとしたら、世界のダーレーだって、そうそうナイガシロにはできないだろう。ヘタしたらダーレーの専属契約だって……おっと、言い過ぎました。すみません。

いずれにせよ、どちらかに国分優騎手は騎乗しそう。
いったいどちらに騎乗するのか興味津々だ。
選ばれなかった方に国分恭騎手が騎乗したら面白……おっと、言い過ぎました。すみません。

というわけで、CBC賞ではサドンストームの走りに注目する。
馬券的にはベステゲシェンクの3着にも注目。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

競馬専門誌・競馬王の元本紙予想担当。今は競馬王その他にて、変な立ち位置や変な隙間を見つけて、競馬の予想のようなものを展開中のニギニギ系。 著書はなし。最新刊「グラサン師匠の鉄板競馬 最前線で異彩を放つ看板予想家の鉄板録」に再び間借りして、4年ぶりに全重賞・根多の大百科的なものを執筆。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング