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　サマーマイルシリーズの第1戦・中京記念。今年は4歳以下の登録がなく、フレッシュな顔ぶれこそないが、歴戦のマイルのエキスパート達が顔を揃えた。出走を予定している主な有力馬は以下の通り。

■7/26(日)　中京記念(3歳上・GIII・中京芝1600m)

　カレンブラックヒル(牡6、栗東・平田修厩舎)は前走の安田記念で控える競馬もできるところを見せた。今回はハンデが重くなりそうだが、小倉大賞典で58キロを背負って勝っているように、それほど影響を受けないタイプ。このメンバーなら明らかに実績上位で、上位争いが期待される。

　レッドアリオン(牡5、栗東・橋口弘次郎厩舎)は2走前のマイラーズCが強い勝ちっぷり。こちらもこのメンバーなら力上位だ。中京コースも過去に勝ち鞍があるように問題なく、重賞2勝目が期待される。

　その他、マイル戦得意のオリービン(牡6、栗東・橋口弘次郎厩舎)、安定感が出てきたダローネガ(牡6、栗東・佐々木晶三厩舎)、距離が鍵も前走の勝ちっぷりが鮮やかだったスマートオリオン(牡5、美浦・鹿戸雄一厩舎)、順調に使えないが力あるトーセンレーヴ(牡7、栗東・池江泰寿厩舎)、中京巧者のゴールドベル(牡6、栗東・庄野靖志厩舎)辺りも上位争いの圏内。発走は15時35分。

【データ分析】
人気(中京競馬場改修後の過去3回)…1番人気は[0-0-0-3]複勝率0.0%と過去3年では極度の不振。1〜4番人気の人気馬も[0-0-1-11]複勝率8.3%、複勝回収率22%と人気馬がおもしろいように沈んでいる。5〜8番人気の馬が[3-1-1-7]複勝率41.7%、複勝回収率160%と好調で、3年間の勝ち馬はこのあたりの人気から出ている。9〜12番人気も[0-1-1-10]複勝率16.7%、複勝回収率121%と穴をあけており、13番人気以下の馬が[0-1-0-11]複勝率8.3%、複勝回収率66%と超人気薄も馬券に絡む、かなり波乱傾向の強いレース。

枠番(中京競馬場改修後の過去3回)…1〜4枠の内枠が[1-0-2-21]複勝率12.5%、複勝回収率35%と不振で、5〜8枠が[2-3-1-18]複勝率25.0%、複勝回収率149%で外枠がかなり好成績。中京開催8日目の荒れ馬場ということもあってか、外枠がかなり有利な傾向が出ている。外枠の馬の中でも馬体重が480kg以上の大型馬が[2-2-1-8]複勝率38.5%、複勝回収率247%と力のいる馬場をこなせる要素のある馬を狙っていきたい。

生産者(中京競馬場改修後の過去3回)…社台C白老F生産馬[3-0-0-3]勝率50.0%、単勝回収率568%、複勝回収率208%、ノーザンF生産馬[0-2-2-10]複勝率28.6%、複勝回収率180%とこの2つの牧場の生産馬が馬券圏内の約8割を占めている。好走はしていないが、社台F生産馬[0-0-0-4](14年はオリービン・サトノギャラント・ダイワマッジョーレが出走)も含めて社台グループ生産馬を見てみると、GIには少し及ばないような馬でこのレースを勝ちに来ているような印象を受ける。GIシーズンでは活躍できなそうな馬を、サマーマイルシリーズの第1戦のこのレースに出してくれば勝負気配と思って人気にかかわらず検討したいところ。

◆カレンブラックヒル
・陣営コメント/平田調教師
「前走(安田記念7着)はスタートがひと息だったことで控える競馬に。厳しい展開だったが、着順ほど負けてはいませんし、悲観する内容ではなかったと思います。ここに向けても前走と変わらないいい気配をキープできているし、追い切りの動きも文句ありません。あとはハンデ戦なので他馬との斤量差がどうなるかがポイントになるでしょう」

・一週前調教診断/井内利彰
　安田記念からというローテーションだが、中間に