1番人気が9連敗中の小倉記念。今年はこれといった実績馬や勢いのある馬が特に見当たらず、混戦必至のメンバー構成。ハンデや枠順次第で上位にくる馬が変わってくるだろう。馬券的には検討し甲斐があるレースとなりそうだ。出走を予定している主な有力馬は次の通り。
■8/9(日) 小倉記念(3歳上・GIII・小倉芝2000m)
アズマシャトル(牡4、栗東・加用正厩舎)は降級した前走で人気を裏切る形となったが、馬場を考えれば仕方のないところもあった。前々走の鳴尾記念でラブリーデイら相手に好走した姿がこの馬本来のもの。今回のメンバーなら結果を出したいところだ。
メイショウナルト(セ7、栗東・武田博厩舎)は逃げ馬の印象が強かったが、一昨年のこのレースを勝った時には捲っていて、前走も2番手からしぶとく伸びたように控える競馬も問題ないタイプ。相手の出方次第では再度逃げることになりそうだが、良くなってきた今回は大崩れする可能性は低いだろう。好走が期待される。
ベルーフ(牡3、栗東・池江泰寿厩舎)は皐月賞12着以来の実戦。母はステイゴールドの全妹で、父ハービンジャーという血統から豊富なスタミナを感じさせる。京成杯を制しているようにここでは実績上位で、リフレッシュした効果で好走が期待される。
その他、近走不振も実績上位のオーシャンブルー(牡7、栗東・池江泰寿厩舎)、実績が侮れないパッションダンス(牡7、栗東・友道康夫厩舎)、先行力が魅力でコースも合いそうなノボリディアーナ(牝5、栗東・松永昌博厩舎)、このメンバーなら通用して良いタガノグランパ(牡4、栗東・松田博資厩舎)、まだ底を見せていない魅力があるマローブルー(牝4、美浦・堀宣行厩舎)、前走の走りからコース適性が高そうなサンライズタイセイ(牡5、栗東・浜田多実雄厩舎)辺りも上位争いの圏内。発走は15時35分。
【データ分析】
人気(過去10回)…1番人気は[1-3-2-4]勝率10.0%、複勝率60.0%と勝率は低め。1〜5番人気が[7-6-4-33]複勝率34.0%、複勝回収率68%と少し人気馬は信頼が置きづらい。6〜10番人気が[2-3-5-40]複勝率20.0%、複勝回収率136%とやや高い回収率を残し、11番人気以下が[1-1-1-47]複勝率6.0%、複勝回収率71%。人気馬がやや不振気味で、中穴が多少多く来るレースというイメージ。
前走レース(過去10回)…前走が新潟大賞典だった馬が[1-2-1-0]複勝率100.0%、単勝回収率492%、複勝回収率847%という驚異的な成績を残している。はっきりとした理由はわからないが、偶然というには無理があるくらいに走っており4頭ともすべて人気薄(06年7番人気2着ヴィータローザ、10年9番人気1着ニホンピロレガーロ、11年15番人気2着キタサンアミーゴ、12年9番人気3着ナリタクリスタル)なので、今年の出走馬に該当馬がいれば絶対に忘れず狙っていきたい。
前走上がり3F順位(過去10回)…前走の上がり3Fが3位以内だった馬は[6-5-3-33]複勝率29.8%、複勝回収率125%と好調。4位以下の馬は[4-5-7-84]複勝率16.0%、複勝回収率78%と来ないわけではないが、前走上がり上位馬よりは期待できない。特にこのレースで比較的よく来ている6〜10番人気の馬に絞れば[2-1-2-12]複勝率29.4%、複勝回収率231%と高い回収率を挙げている。
◆アズマシャトル
・陣営コメント/加用調教師
「前走(マレーシアC4着)は道中馬込みでごちゃついた場面があり、ややスムーズさを欠いてしまいました。しかも、かなりのスローペースで展開も向かない上、馬場も悪くて厳しい競馬だったことを考えれば仕方のないところかもしれません。レース後は