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コディーノの全妹チェッキーノが札幌でデビュー!

  • 2015年08月10日(月) 18時00分


【栗東】
◆サトノサンシャイン(牝、父ステイゴールド、母ノーブルステラ、栗東・安田隆行厩舎)
今週のデビュー馬


 半姉ノーブルジュエリー(父Smarty Jones)は2014年洛陽Sなど、芝で6勝を挙げており、それ以外のJRAでデビューした兄や姉もすべて勝ち上がっているという血統。本馬は栗東でゲート試験に合格し、一旦放牧に出されてから札幌競馬場へ入厩している。
 8月5日は札幌芝でレッドオーヴァルと新馬ダノンエールとの3頭併せ。先行しているレッドオーヴァルを追いかける形だったが、直線に向くと、並びかけようとする意思がはっきりとした走り。相手はG1でも好走歴のある馬だけに、手応えでは完全に見劣ったが、このひと追いで上向いてくるだろう。8月15日(土)札幌芝1500m(牝)を福永祐一騎手でデビューする予定となっている。
 なお、ダノンエールは8月16日(日)札幌芝1800mをC.ルメール騎手でデビューする予定。

◆テゾーロミノル(牡、父アサクサキングス、母ピエナアマゾン、栗東・北出成人厩舎)
今週のデビュー馬


 2014年北海道サマーセールにて、1000万円で落札されているが、その1ヶ月前の函館2歳Sを勝っているのが、同厩舎で管理されている半兄アクティブミノル(父スタチューオブリバティ)。同馬は後に朝日杯FSで5着しているように、決してスプリンターというわけではないのだろう。
 函館デビューの兄とは違って、本馬は栗東でじっくり調整。8月5日の坂路では4F53.1秒と新馬としては水準以上の時計をマークしているが「まだまだ成長の余地を残している段階。それでもこれだけ動けるのですから、やっぱり潜在能力が高いと思いますし、もっと良くなってくると思いますよ」と北出成人調教師。デビュー戦は8月16日(日)小倉芝1200mを鮫島克駿騎手で予定している。

◆ディープエクシード(牡、父ディープインパクト、母オールアイキャンセイイズワウ、栗東・松永昌博厩舎)
 全姉に芝中距離で2勝を挙げているキネオダンサーがいる血統。本馬は栗東へは入厩せず、函館競馬場に直接入厩し、調整が進められている。
 8月5日に岩田康誠騎手が跨って、函館Wで併せ馬を行っているが、追走したこともあり、手応えが見劣った上に遅れる内容。「血統馬だし、初戦からきっちり結果を残したい馬。8月16日(日)札幌芝1800mでのデビューを予定していますが、最終追い切りを行って、その動きで使うか延期するかを慎重に判断したいと思います」と松永昌博調教師。

◆クレマンダルザス(牡、父ワイルドラッシュ、母シャンパンマリー、栗東・松永幹夫厩舎)
今週のデビュー馬


 7月3日にノーザンファームしがらきから栗東へ入厩し、ここまで順調に追い切りを消化。母系には今年の日本ダービーを優勝したドゥラメンテもいる血統だが「母はダート1000mで連勝したようですが、この馬に関しては馬格もあって、距離はあった方がいいタイプ。繋ぎの形からしても、ダート適性が高いと思います」と松永幹夫調教師。
 7月29日に坂路4F55.5秒だった時計が、8月5日には坂路4F54.3秒に詰まっており、追うごとに動ける状態になっている。

【栗東】
◆アウアウ(牝、父カネヒキリ、母ネネグース、美浦・奥村武厩舎)
 母は未勝利。半兄に現1600万下のロノ、半姉に現500万下のマカワオクイーンがいる。6日の追い切りには北村宏司騎手が跨り、時計以上に力強い動きを見せた。「大型馬だし、いかにもカネヒキリ産駒という感じでダート向きのパワーがありそう。早くから内地の牧場に持ってきて乗り込んでいたし、この時期としては体力も十分。いいモノを持っていると思います」と奥村武調教師。8月16日、新潟のダート1800mを北村宏司騎手で予定している。

◆スケッチブック(牡、父Rip Van Winkle、母Divine Power、美浦・奥村武厩舎)
 2013年12月のタタソールズセールで落札された英国産馬。父はイギリスのG1を3勝(サセックスS、クイーンエリザベス2世S、英インターナショナルS)。近親にはワールドインパクトやダノンジェラートなど日本での活躍馬も名を連ねる。先週の5日には福島でデビュー勝ちしたフルオブスターズを相手に、ウッドチップコースで半マイルから51秒台と上々の動きを見せた。「1週前の追い切りは時計的にも上出来。暑さも乗り越えてくれているし、だいぶ体力をつけてきた感じですね。小脚を使えるような感じではなく、ダイナミックなフットワークで走るタイプ。スケールが大きそうだし、先々まで楽しみです」と奥村武調教師。8月15日、新潟の芝1800mを予定している。

◆サンセットトウホク(牡、父ディープインパクト、母マジックポーションII、美浦・加藤征弘厩舎)
 セレクトセールの出身。フサイチパンドラ(エリザベス女王杯、札幌記念)の近親にあたる。「ある程度、しっかりと乗れるだけの体力がある。息の入りや動き自体も悪くないし、あとは実戦に行ってどうかだけ」と加藤征弘調教師。8月15日、新潟の芝1800mをミルコ・デムーロ騎手で予定している。

◆スミレ(牝、父ダイワメジャー、母ラリズ、美浦・加藤征弘厩舎)
 こちらもセレクトセールの出身。半兄に現1000万下のミッキーシーガルがいる。美浦で乗り込んでから札幌入り。先週の追い切りは本馬場に入れ、ルメール騎手を背に軽快な動きを見せた。「牝馬にしてはタフだし、しっかりと乗れている。ゲートのセンスもいいし、スッと前に行けるスピードもありそう。調教の動き通りなら初戦から楽しみ」と加藤征弘調教師。8月15日、札幌の芝1500m(牝馬)をC.ルメール騎手で予定している。

◆チェッキーノ(牝、父キングカメハメハ、母ハッピーパス、美浦・藤沢和雄厩舎)
 札幌2歳S、東京スポーツ杯2歳Sを勝ち、皐月賞3着など早い時期から活躍したコディーノの全妹。母の産駒は全て勝ち上がっており、血統的にも注目を集める存在だ。「入厩後も順調に来ているし、動きの方は少しずつ良くなってきています。上背がある体つきで気性も穏やかだし、コディーノや1歳上のカービングパス(父ハービンジャー)とは違ったタイプですね」とのこと。8月15日、札幌の芝1500m(牝馬)を杉原誠人騎手で予定している。

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栗東担当:井内利彰 「競馬予想TV!」に出演中の調教捜査官。調教主体や厩舎取材の予想を提供中。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」など。

美浦担当:竹之内元 大学に通うため、東京競馬場から徒歩3分のアパートに住んだことで転落人生を歩み出した38歳ライター。POGでは中山大障害勝ちのメルシータカオー指名が自慢。

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