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洋芝に強い生産牧場

  • 2015年08月19日(水) 18時00分


◆ダーレー・ジャパン・ファームは札幌で注目の生産牧場

 2013年以降、ダーレー・ジャパン・ファーム生産馬は、洋芝の札幌、函館競馬場で15勝。生産者リーディングは3位。当然、ダントツの1位はノーザンファームが1位(71勝)なのですが、勝率と回収率はダーレーの方が上。馬券的には札幌で注目の生産牧場です。

 札幌、函館芝で推定人気(*)順位10位以内の馬は勝率19%。単勝回収率213%。複勝率33%、回収率は95%。
※推定人気順位とは亀谷ホームページで公開されている、人気順位を90%以上の確率で当てるツール。当日人気とほぼ同義だが、当日人気は大量投票で変わるため、馬券の検証では推定人気が実用的。

 先週のコスモス賞もラヴアンドポップが単勝15.8倍で快勝。同馬は母系に馬力勝負に強いヌレイエフの血を持つ馬。父のアドマイヤムーンも洋芝の2歳戦で3連勝した馬。ちなみに、アドマイヤムーン産駒(推定人気順位10位以内で洋芝出走)は5勝。単勝回収率は412%、複勝回収率は127%。

 大手牧場は、それぞれ重視する種牡馬の方針も異なりますし、海外から繁殖牝馬を導入します。その際の方針も「アメリカ重視」「欧州重視」などの好みが出ますので、繁殖牝馬に一定の傾向が出ます。たとえば同じ社台グループでもノーザンファーム系と社台ファームでは重視する国や牝系が異なるのです。

 ダーレーの繁殖には洋芝に強いダンチヒやシーキングザゴールドの血を持つ、一流の馬が多いのが特徴です。たとえば、先日洋芝の函館SSを圧勝したティーハーフは母父にダンチヒ系のグリーンデザート。兄のラッキーナインも洋芝の香港G1勝ち馬。洋芝御用達の名繁殖牝馬。

 さて、札幌記念にはダーレー生産馬のディサイファが出走予定。管理する小島太調教師は(2013年以降)ダーレー生産馬で洋芝を5勝。複勝率は58%。最もダーレーで洋芝を勝たせている調教師。兄のアドマイヤタイシは洋芝の函館記念で惨敗してますが、血統が合っていれば必ず走るわけじゃないですからね。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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