ダービー2着のサトノラーゼンが登場/セントライト記念
菊花賞トライアル・セントライト記念。関西馬サトノラーゼンが日本ダービー2着以来のレースにここを選んできた。実績からここで不様な競馬をするわけにはいかない。小倉記念で一叩きされたベルーフ、中山巧者キタサンブラック、距離が合いそうなブライトエンブレム辺りがライバルとなりそうだ。出走を予定している主な有力馬は次の通り。
■9/21(祝月) セントライト記念(3歳・GII・中山芝2200m)
サトノラーゼン(牡3、栗東・池江泰寿厩舎)は激戦の京都新聞杯を制し、ダービーでもサトノクラウンを抑えて2着に入った。帰厩後も順調に乗り込まれ仕上がりも良さそうで、ここは格好をつけられそうだ。
ベルーフ(牡3、栗東・池江泰寿厩舎)は京成杯を制した後、スプリングSで4着、皐月賞で12着とあまり成績が振るわなかったが、前走の小倉記念では古馬相手に好走し、改めて力のあるところを見せた。京成杯で勝っているように中山は相性が良く、ここは使われた強みで勝ち負けに持ち込んできそうだ。
キタサンブラック(牡3、栗東・清水久詞厩舎)は中山向きの機動力が魅力。母父サクラバクシンオーだが、皐月賞の内容や体型から距離はこなせそう。ここは他の有力馬よりも適性が高そうで、上位争いは必至だろう。
ブライトエンブレム(牡3、美浦・小島茂之厩舎)は皐月賞で4着に入るも、裂蹄で日本ダービーを回避。今回はそれ以来のレースとなるが、この条件は合いそうで、いきなりからの好走が期待される。
その他、毎日杯勝ちの実績が光るミュゼエイリアン(牡3、美浦・黒岩陽一厩舎)、距離が合いそうなタンタアレグリア(牡3、美浦・国枝栄厩舎)、まだ底を見せていないロッカフェスタ(牡3、美浦・田村康仁厩舎)辺りも好走圏内。発走は15時45分。
【データ分析】
人気(中山競馬場で行われた過去9回)…1番人気は[2-2-1-4]勝率22.2%、複勝率55.6%と標準的。1〜5番人気が[5-8-4-28]複勝率37.8%、複勝回収率79%、6〜10番人気が[3-0-4-38]複勝率15.6%、複勝回収率74%、11番人気以下が[1-1-1-58]複勝率4.9%、複勝回収率59%と全体的にも標準的な好走率で、荒れる時もあれば堅い決着の時もあるといった感じ。
前走コース(中山競馬場で行われた過去9回)…前走が新潟の芝2200mだった馬が[2-2-1-14]複勝率26.3%、複勝回収率203%と、今回と同じ距離で臨める馬が穴馬として優勢。その他新潟芝2000mも[0-3-2-10]複勝率33.3%、複勝回収率157%と優秀で、前走新潟競馬場組が狙い目。
前走人気(中山競馬場で行われた過去9回)…前走が2番人気以内の馬は[4-5-4-44]複勝率22.8%、複勝回収率97%、3番人気以下だった馬は[5-4-5-78]複勝率15.2%、複勝回収率54%と前走で上位人気だった馬が前走の着順にかかわらず成績が優れている。
◆サトノラーゼン
・陣営コメント/池江調教師
「前走(ダービー2着)はスムーズに運んでよく頑張ってくれたと思います。レース後の回復も早く、宝塚記念にも使えるんじゃないかと思ったぐらいでしたが、無理はせず放牧に出してリフレッシュ。8月末に帰厩して順調に調整しています。精神的に成長したことで折り合い面にも進境が見られるし、馬体も幅が出ました。スムーズなら楽しみです」
・一週前調教診断/井内利彰
デビューから10戦、3着を外したことのない堅実派。なにより、京都新聞杯勝ち、日本ダービー2着という結果は着々と力を付けている証拠だろう。8月21日にノーザンファームしがらきから帰厩しており、ここまで順調に追い切りを消化した。
1週前追い切りはCWで3頭併せの最後方。最後はキロハナとの併せ馬だったが