◆このメンバーなら、やはり2頭の実力が抜けている
GI/JpnI勝ち馬が2頭。コパノリッキーとクリソライトは、ともに今回休み明けとはいえ落ち込んでいるというようなところはなく、ほかにグレードを勝っているのがサミットストーンだけというメンバーなら、やはり2頭の実力が抜けている。今回、コパノリッキーが58kg、クリソライトが57kgを背負っているが、問題にならない程度。どちらが勝つのか、というところが焦点となるのだろう。
2頭の直接対決は3回あって、すべてコパノリッキーが先着。コパノリッキーが12着と惨敗したチャンピオンズCでも、クリソライトは14着だった。今回、ここ数戦で両馬の手綱をとっていた武豊騎手はコパノリッキーのほうに騎乗。敵の手の内を知っているということではアドバンテージがある。あとは骨折休養明けでどこまで仕上がっているか。
一方、このレース連覇がかかるのがクリソライト。今年はダイオライト記念も勝ち、船橋コースは得意とされている。前走、帝王賞は掛かりぎみにハイペースの2番手を追走しながら、ホッコータルマエに3/4馬身差で食い下がったのは、パワーアップを感じさせる内容だった。それが本物なら、コパノリッキーを負かす可能性も。
実績的にほかの馬が2頭の間に割って入るのは難しいと思うが、馬券でそれなりの配当を期待するにはそこを狙うしかない。サウンドトゥルーは、平安Sでインカンテーションの6着、前走ジュライSでは見事に直線一気を決めた。その実力でどこまで迫れるか。
バトードールは、日本テレビ盃と同じ船橋1800mの報知グランプリCの勝ちタイムが1分53秒7。日本テレビ盃で勝ち負けを狙うとすれば2秒以上タイムを縮める必要があるが、逆に考えて、2強からの3着争いが2秒ほども離されるようなら馬券圏内の可能性はある。
昨年のNARグランプリ年度代表馬、サミットストーンは、アンタレスSで落鉄や他馬との接触があって休養となり、調教試験を受けたのがようやく9月23日。そこから2週間で仕上がっているかは疑問。ただ八割程度の仕上がりでも、前述のように2強から離れての3着争いなら十分可能性はある。
◎コパノリッキー
◯クリソライト
▲サウンドトゥルー
△バトードール
△サミットストーン